先行きにわずかな光が差したかに見えたアナハイムに、再び重たい空気が漂っている。エンゼルス専門メディア「ハングハローアウト」は米スポーツ専門局「ESPN」が発表した2026年シーズン予測を受け、エンゼルスが事実上の〝眼中外〟とされた現実を厳しく伝えた。
「お荷物」と目されていたアンソニー・レンドン内野手(35)の契約再編に伴う退団によって年俸総額に余地が生まれ、今オフのFA市場での巻き返しも期待された。しかし、ESPNの大胆予測では、25年も2年連続で地区最下位に沈んだエンゼルスを来季のプレーオフ進出候補に挙げる声は皆無。若手の飛躍などのプラス要素が生まれることで暗黒時代の終焉を予想する有識者もおらず、14年の地区優勝以来、ポストシーズン未進出が実に11年も続く長期低迷が〝常態〟として扱われた格好だ。
追い打ちをかけたのが、ポスティング市場での失敗である。3日(日本時間4日)にブルージェイズと契約合意した岡本和真内野手(29)についてはエンゼルスも獲得の最終候補に名を連ねていた一人だったが、結局のところ最後のひと押しができないまま涙をのんだ。打線強化の切り札を逃した形でフロント、特に編成トップのペリー・ミナシアンGM(45)への失望感は拭えない。
一方で周囲は容赦ない。同じア・リーグ西地区ではマリナーズが黄金期到来を予想され、南北主要フリーウェイの「I―5」沿いにはエンゼルスとともにロサンゼルスを拠点とし、ワールドシリーズ連覇を成し遂げた人気絶頂の絶対王者・ドジャースも居並ぶ。さらにESPNは、23年までエンゼルスの象徴だった大谷翔平投手(31)が26年にサイ・ヤング賞を獲得するとまで断言した。
補強は空振り、評価は下方修正、対するライバル球団は次々と戦力強化に成功。この状況で批判の矢面に立たされるのは、またしてもミナシアンGMだ。エンゼルスの〝長い冬〟は、まだ終わりそうにない。












