ヤクルトからポスティングシステムを経て2年総額3400万ドル(約53億円)でホワイトソックス入りした村上宗隆内野手(25)が22日、本拠地レート・フィールドで入団会見に臨んだ。MLB公式サイト「MLB.com」は「村上の加入でホワイトソックスは刺激的な新境地へ」と題し、この補強が持つ意味を多角的に伝えている。

 村上の獲得に球団内部も高揚感を隠さない。来季からホワイトソックスで新任となるデレク・ショモン打撃コーチ(35)は村上の加入について「電話を受けた瞬間、思わず祝った。早く連絡を取りたい」と興奮気味に語り、現場レベルでも期待の大きさがうかがえる。23年に1月にヤンキースからFAとなっていたアンドリュー・ベニンテンディ外野手(31)が加入して以来、久々となる大型入団会見が行われたこと自体、村上が特別な存在である証しだ。

入団会見でボケも見せた村上宗隆(ロイター)
入団会見でボケも見せた村上宗隆(ロイター)

 22歳でNPB史上最年少の三冠王に輝き、56本塁打を放った村上は、ホワイトソックス史上4人目の日本人選手となるが、その注目度は井口資仁氏や高津臣吾氏が在籍した2005年当時をも上回ると球団側は見ているという。マーケティング責任者のブルックス・ボイヤー氏は「これほどの実力と人気を併せ持つ選手は初めて。国際的なブランド成長の大きな機会になる」と強調。ドジャースやカブスが日本人スターを軸に世界戦略を展開してきた流れを、ホワイトソックスも本格的に追う構えだ。

 もっとも球団としては、まず村上に野球へ集中してもらう方針を明確にしている。生活面では同じシカゴを本拠地とするカブスの今永昇太投手(32)や鈴木誠也外野手(31)から助言を受け、フロントも全面サポート。再建途上のチームにおいて村上は戦力面だけでなく、クラブの未来を象徴する存在となりそうだ。