新日本プロレス21日栃木大会で、エル・デスペラードが棚橋弘至(49)との最初で最後のシングルマッチに敗れた。
来年1月4日東京ドーム大会で引退する棚橋の現役ラストシリーズで実現した階級を超えたスペシャルシングルマッチは、それぞれの歴史を確かめ合うように一進一退の攻防が続いた。足4の字固めの応酬からテキサス式四葉固めに捕らえられたデスペラードは、これを何とかロープブレイクに逃れ、ヌメロ・ドス(変型マフラーホールド)で反撃。グラウンドドラゴンスクリュー、開脚式ダイビングボディープレスと怒とうの猛攻に出た。
ピンチェ・ロコを阻止されると、激しいエルボーの打ち合いからロコ・モノ(ナックルパート)を発射し、再びピンチェ・ロコを狙う。しかし、これも切り返されてしまい、ドラゴン式張り手からのツイスト&シャウト連発で劣勢に。スリングブレイドからハイフライアタックでなぎ倒され、最後はハイフライフローで3カウントを奪われた。
試合後のリング上で座礼と握手をかわしたデスペラードは、棚橋に一礼してリングをあとにした。バックステージでは「棚橋弘至という人間の広さ、深さ、重さ…たかだか18分のシングルマッチで感じたよ。スペシャルな状況であるというのは一個あるとしても、棚橋弘至という人間の求心力だよな。これだけの会場を埋めるだけのお客さんが来て、全員が棚橋弘至を応援してるわけだ。愛した結果だよな、あの人がプロレスを、お客さんを、選手を」と棚橋への敬意を口にした。
「俺は俺で自分が今まで培ってきた技術を、出せるタイミングですべて出したつもり。悔いが残らなかったなんてことは言わん。負けてんだ。負けて悔いが残らなかったなんてのは俺にはない」と悔しがりながらも、最後は「ありがとうございました。悔いが残ってるけど、楽しかったです。でも〝次〟は俺が勝ちますからね」とメッセージ。2人の中にある特別な絆を感じさせた。













