ソフトバンクの〝ネクスト・ブレーク候補〟が指揮官の言葉を胸に飛躍しようとしている。
今季のホークスは中堅の台頭もあり、リーグ連覇と日本一を達成。それでも三笠GMが「今年育った中堅の選手が中心に、若手が出てくることがテーマ」と語ったように、来季以降はより若い世代の躍進が望まれる。そんな中、小久保監督から「石井大智になれ!」と期待をかけられた若鷹が、来季プロ4年目を迎える木村光投手(25)だ。
育成3位で入団した右腕は2023年7月に支配下に昇格。今季は主に後半戦で救援として13試合に登板し、防御率1・02の好成績を記録した。173センチと身長は高くないものの、武器は力強い直球とスプリットやスライダー。その投球スタイルは50試合連続無失点、防御率0・17と驚異的な成績を叩き出した阪神・石井と重なるところがある。
小久保監督の期待の大きさを物語るゲキだったが、木村光は球団内だけでなくさまざまな選手から成長のヒントを得ている。シーズン中には投球時の足の上げ方を先輩の松本裕や西武・今井のフォームを参考にした。メンタル面では大学時代から面識がある日本ハム・北山から助言をもらい、今オフは「スライダーや体の使い方を学びたい」とオリックス・山岡に弟子入り予定だ。
多くの教材を見て自らの方向性を見失ってしまう選手もいるが、本人は「自分を中心に他の人のいいところ、自分に合うところを取るイメージ。中心は自分なので」と軸がブレることはない。
日本シリーズでは、期待や重圧を受けながらも動じない石井の投球を目の当たりにした。「継続してやり遂げるのは本当に難しいことだと思う。でも『超えます』と言ってしまったので。まだ自分の実力では無理かもしれないけど、野球人生の中で超えられるように頑張りたい」。圧倒的な成績を残し、いつの日か「木村光になれ!」と言われる日を目指す。












