ドジャースと同じナ・リーグ西地区のパドレスが球団売却騒動で揺れている。主力で高額年俸のフェルナンド・タティス外野手(26)に流れる〝トレード放出〟についてプレラーGMが口を開いた。

 米スポーツ専門サイト「アスレチック」が11日(日本時間12日)に報じたもので、タティスの去就についてプレラーGMは「彼は我々が交渉の対象として話していない選手だ。『アンタッチャブル』と言いたいなら、そう言えばいい」と明言。特定の選手のナイーブな話題に言及することがなかった同GMとしては極めて異例の踏み込んだ発言だ。

 現在、球団は売却するプロセスに入ったばかり。放送権料の大幅な減収に加え、タティスやマチャド、ボガーツ、右ヒジの手術で来季を全休するダルビッシュら複数選手との間で交わされた大型契約が重くのしかかっている。その負債額は「約3億ドル(約465億円)」とされ、2034年まで14年総額3億4000万ドル(約527億円)のタティスには他球団からの関心が絶えず、エストラダやラウレアノの放出、さらに30年まで5年契約が残るクロネンワースの売り込みなどがうわさされており、年俸再編の動きが活発化している。

 先発投手陣では、今季キャリアハイの13勝を挙げたピベッタが有力なターゲットとみられるが、投手市場の高騰により、有望株の放出を伴う可能性がある。契約のリスクも大きく、クロネンワースやピベッタを動かさなければ、チーム総年俸の立て直しは難しい状況だ。

 それでもタティスは例外扱いで、球団内部では「売却対象ではない」との姿勢が一貫している。プレラーGMは他球団からの問い合わせが続いているとしつつ「大半はより現実的な話へ移る」と説明。財政難の中で再び魔術的な交渉力が発揮されるのか注目される。