全日本プロレスの3冠ヘビー級王者・宮原健斗(36)が、安齊勇馬(26)を迎えてのV3戦(31日、東京・国立代々木競技場第二体育館)を前に吠えた。大一番を前にした10日の後楽園大会では舌戦の末、背中を見せた隙を逃さずぶん投げてKO。危険な行動に出た荒ぶる王者の胸中とは――。

 先に不覚を取ったのは宮原だ。7日の名古屋大会でのタッグ戦で対戦すると安齊に自身の必殺技・シャットダウンスープレックスをくらい敗れた。だが10日の後楽園大会ではリング上で舌戦を繰り広げた後、観客にアピールしようとした安齊をシャットダウンスープレックスで叩きつけ大の字にした。

 蛮行から一夜明けて取材に応じた宮原は「安齊選手が僕におきて破りのシャットダウンを仕掛けてきた。だからやり返した。それだけです」と悪びれもしない。「僕らの世代は『やるならやられる覚悟を持て』って言われて育ったんです。その辺、今の20代は緩い! だからああやって背中を見せるんでしょ」と缶コーヒーを飲み干した。

 宮原には、今回の戦いを通じ伝えたいものがあるという。それは昨今のプロレス界で進む「世代交代」への思いだ。宮原は「世代交代ってリング上で起きるものでしょ。それなのに最近の日本プロレス界の世代交代は会社が用意したものに感じるんですよ。そこに一石を投じたい」と語気を強める。安齊の挑戦にも、その流れを感じているのだ。自らは自力で世代交代を推し進めたと自己陶酔すると「そういうのが安齊にはないでしょ。極論を言えば今回も、宮原健斗に乗っかってるだけ。思うようにさせないよ」と糾弾した。

 また敵は安齊だけではないとも…。大みそかには隣の第一体育館で同じ福岡出身の歌手・浜崎あゆみがコンサートを行うことを指摘すると「中学も隣だった浜崎さんと興行戦争ですよ。隣同士で熱量の勝負になりますよね。まさに『カリスマvsスーパースター』だ!」と意気込み。それでも最後は「あ、でも、うちは午後2時からであちらは年越しですから。〝浜崎先輩〟のファンの方も、全日本を見てからコンサートに行けるので、よかったらぜひ…」とちゃっかり宣伝するのだった。