MLBのウインターミーティングがフロリダ州オーランドで7日(日本時間8日)から始まった。代理人や全30球団の幹部が一堂に集結し、移籍市場が本格的に動き出す。

 注目はやはりワールドシリーズ3連覇を目指すドジャースだ。2023年オフに大谷翔平投手(31)と10年総額7億ドル(約1015億円)、山本由伸投手(27)と12年総額3億2500万ドル(約465億円=いずれも当時)という空前の大型契約を締結。昨オフもサイ・ヤング(CY)賞に2度輝いたスネルと1億8200万ドル(約272億円)で合意するなど、球団側の動きはFA市場全体に大きな影響を与えてきた。

 最近では2年連続のCY賞となったスクバル(タイガース)にトレードの可能性も報じられているが、敏腕記者として知られる米全国紙「USA TODAY」のボブ・ナイチンゲール氏は冷静な見方を示した。「ドジャースは巨額の年俸総額だけにあらゆるうわさに名前が挙がるだろう。実際、8000万ドル(約124億円)の契約が満了を迎える」と〝補強費〟の予算を明示した上で「現実にはトップクラスのスター選手を巡る争奪戦には加わらない。タッカー、ベリンジャー、ディアスに軽い興味は示すだろうが、本命は外野手のハリソン・ベーダーとスアレスだ」と報じた。

 今季のベーダーはフィリーズで146試合に出場して打率2割7分7厘、17本塁打、54打点。今オフの移籍市場では数少ない右打ちの外野手となっている。また、日本ではソフトバンクと阪神でプレーしたパドレスの守護神・スアレスも〝本命候補〟だ。ナ・リーグ最多の40セーブを記録した実力は救援陣に不安を抱えるドジャースの補強ポイントに合致。6月の対戦では大谷に報復死球をぶつけた因縁もあったが、大谷自身は「昔のことなので全部忘れました」と水に流している。

 ドジャースにしてはやや静かなオフとなりそうだが、風向きが突然変わるのがFA市場だ。ナイチンゲール氏は「(ドジャースが)高額補強を検討する可能性があるのは、2650万ドル(約41億円)の契約を残す(テオスカー・)ヘルナンデスをトレードした場合だけだ」と伝えたが、大谷らと新たに同僚となるのは――。