今オフから日本ハムの選手会長に就任した清宮幸太郎内野手(26)の手腕に、早くもチーム内外から注目が集まっている。清宮は4日に本拠地・エスコンフィールドHOKKAIDO内で契約交渉に臨み、今季年俸8000万円から5000万円増の1億3000万円でサイン。チーム最多となる138試合に出場し、シーズン終盤まで最多安打のタイトルに絡んだことも評価され、プロ8年目で1億円の大台を突破した。一方で要職就任に伴う「新清宮化」も大きく期待されている。
この日の清宮幸は契約更改を終え、大台突破について問われても「まあ『やっとか』というか『遅かったな』っていうところですかね」と淡々。その上で「でもそれが僕の人生で、僕の道なので。まだまだここからだな、という気持ちの方が大きいです」と浮かれることなく、今後のさらなる飛躍に力を込めた。
そんな頼もしい姿勢を見せる清宮幸に対し、周囲が気にかけているのはチームをまとめる選手会長としての「実力」だ。
昨季まで同職を務めていた松本剛が今オフ、FAで巨人に移籍。チーム野手陣内で「頼れる兄貴」とナインから全幅の信頼を置かれていた伏見も、11月に阪神へトレードされた。
今後は新選手会長・清宮幸が自身の個人成績だけではなく、チームの「精神的支柱」としての役割も担わなければならなくなる。しかしながら周知の通り、当人はマイペースを貫く「おっとり型」だ。強烈なキャプテンシーでナインを積極的に鼓舞するタイプでもない。こうした背景もあり、チーム周辺では「幸太郎は来季、どうやってナインを引っ張り、チームをリーグ優勝に導いていくのか」に興味が集中。ナインを筆頭に首脳陣、フロント陣も新選手会長の動向を注視している。
清宮幸は高校時代や侍ジャパンU―18代表などで主将を務めた経験があるとはいえ、成熟したプロの世界において同職の経験は皆無だ。そのため本人も「プレーでも普段でもファイターズの顔って言ってもらえるようになりたい」と今回の会長職に意気込みこそ見せるものの「(プロの選手会長は)アマチュアとは違うので。どういう選手会長像が(自分に)合っているのかが難しいところ」と胸中を明かしている。そして「でも、やっぱりプロ野球ではプレーで示してナンボだと思うので。プレーで示していくのが一番わかりやすいのかなとは思います」とも続け、さらに「ナインとの食事会を増やすか」との問いには「そういう機会を増やせたらいいですね」とも述べるなど一定の道筋を立てつつ新選手会長としての立ち位置も模索している。
これまではチームの一員として、常に柔和な表情を崩さず仲間との調和を目指してきた。来季リーグ優勝と日本一を絶対条件に掲げる日本ハムで、その「優しい顔」の選手会長がチームにどのような〝プラス作用〟をもたらすのか。いろいろな意味において、ニューバージョンへと進化するであろう清宮幸のプロ9年目シーズンから目が離せない。
(金額は推定)











