【赤ペン!】DeNA・相川亮二監督(49)は就任1年目の来季、28年ぶりにリーグ優勝を達成できるのか。南場オーナーは早くも「2026年に(優勝を)お願いしますということで引き受けてもらった」とハッパをかけている。
そんな中、1998年から相川監督を知る田代富雄巡回打撃育成コーチ(71)は、11月5日付の当コラムにこういう期待のコメントを寄せた。「亮二は一見慎重なようで大胆。思い切ったことをやる時はやると思う。彼はハートが強いから」。先輩の熱い言葉を相川監督本人に振ってみた。
「僕は、自分が強いとは思ってないです。でも、弱いことを受け入れてるので、逆にそれが自分の強みかなと思います」。そして、こう続けた。「思い切ったことはやります。すでに考えていることもあるので、コーチのスタッフ、選手たちと詰めていければと思う」
そこで思い出されるのが、相川監督が現役時代に経験した乱闘騒ぎだ。ヤクルトの捕手だった13年9月14日、阪神戦(神宮)でマートンがアウトのタイミングなのに本塁に突入し、相川に体当たり。怒った相川がマートンに詰め寄って、大乱闘になりかけた。
この場面、私は神宮の記者席で間近に目撃している。マートンとともに退場処分を受けた相川は試合後、囲んだ我々に冷静にこう話した。
「自分がエキサイトしただけです。(マートンには)何もありません」
まだコリジョンルールがなかったこの年、マートンはタックルの“常習犯”。同年5月には控えの田中雅彦(現ヤクルト二軍バッテリーコーチ)が鎖骨を骨折している。
相川としては「やられっぱなしでいるわけにはいかない」という意図があったと引退後に明かしている。ただ単に激高したわけではなかった。
DeNA監督就任後、秋季練習では守備と走塁をミックスさせた「総合練習」を増やした。例えば無死か一死一、三塁、ファウルフライで走者がタッチアップする。これは90年代のヤクルトで、野村克也監督がキャンプでやっていた練習だ。
「1シーズンに1回か2回しかないプレーでも、こう動くんだということを覚えさせておくんや」と野村監督は言った。
そうした緻密な練習を重ねた最終日、相川監督が熱心に指導している3年目の捕手・松尾が手締めを行った。「来年は、相川監督を胴上げできるよう一丸となって頑張りましょう!」という松尾の言葉が実現するのか、今から楽しみである。













