メッツの生え抜きスターのブランドン・ニモ外野手(32)とレンジャースのマーカス・セミエン内野手(35)との交換トレードが両球団で合意したと複数の米メディアが報じた。ニモは今季も25本塁打、92打点の強打者で、セミエンはゴールドグラブ賞2度の実績十分の名手。「ジ・アスレチック」によると、ニモは2022年オフにメッツと8年1億6200万ドル(当時約220億円)の大型契約を結んでいたが、保持していたトレード拒否権を破棄したという。
ディフェンス強化はもちろんだが、背景にはメッツの〝顔役〟でリーダー的存在のフランシスコ・リンドア内野手(32)の存在が関係しているという。リンドアはかねてキャプテン就任の話が絶えなかったが、今季も実現しなかった。その理由が「ニモが快く思っていない」とみられ、米メディア「エッセンシャリースポーツ」は「ニモがメッツに最も長く在籍している選手ということを考えると、なぜ自分がキャプテンではないのか、と思うかは容易に想像できる」と伝えている。
責任感が強く、気配りもできるリンドアこそがメッツの5人目のキャプテンに適任と見られていた。夏には就任動画が準備され、セレモニーが近いと思われたが、結局何の発表もなし。生え抜きのニモにすれば外様のリンドアの就任が面白くなかったのかもしれない。NYメディア「ライジングアップル」も「ニモの存在を理由にメッツがキャプテンを遠ざけていたとは…。裏でこんな陰険なことが起きていたのか。メッツが負けるたびにクラブハウスに不和が生じるようだった」と2人をめぐる不穏な空気があったと伝えている。
事情に詳しい「ESPN」のバスター・オルニー氏はXに「ニモのトレードでリンドアのキャプテンに就任する道が開かれた」と記した。キャプテン論争はリンドアで落ち着くことになるかもしれない。











