巨人の山口寿一オーナー(68)が19日、都内ホテルで行われたオーナー会議に出席。会議後の取材対応で、今季限りで退団した桑田真澄前二軍監督(57)について自ら言及した。チーム内人事が大きく動いた今オフ、その裏側にあった思いをオーナー自ら語った格好だ。果たして、その胸の内にある真意とは――。
今季の巨人はリーグ3位に終わり、二岡智宏ヘッドコーチ(49)、駒田徳広三軍監督(63)ら主要ポストの退任が相次いだ。これに続く流れで桑田二軍監督もフロント入りの打診を固辞し、V逸の責任を取る形で退団。いわゆる〝退団ドミノ〟は球界関係者やファンの間でも大きな注目を集めていた。
球団は今オフからフロント体制も刷新。吉村禎章氏(62)が新設されたCBO(チーフ・ベースボール・オフィサー)チーム運営担当に、水野雄仁氏(60)は編成本部長スカウト・国際担当に就任するなど組織機能の強化を目的とした新体制が敷かれた。そうした背景を踏まえ、山口オーナーは囲み取材の中でこう明かした。
「実は桑田二軍監督(当時)もフロント入りしてほしいと思っていたんだけれども、本人がユニホームへの愛着が非常に強くて、今回はちょっと残念ながらうまくかみ合わなかったっていうことですね」
球団人事の内情をオーナー自ら公表するのは異例だが、山口オーナーはさらに踏み込み「ただ、縁が切れたわけではないと私は思っていますので、またぜひ力を貸してほしいと思ってるんですね」と、将来的な桑田氏の復帰に期待を寄せる考えも示した。
こうした発言の背景には、かねてささやかれてきたオーナーの本音があるとみられる。球団関係者の1人は「桑田さんの電撃退団はオーナーにとっても本意ではなかったのは明らか。将来的な監督候補でもある人材がチームを離れたことに危機感を持っているはず」と指摘した。
別の関係者も「オーナーとして、自分の気持ちをあらためて桑田さんに伝えておきたいという狙いがあったのではないでしょうか」と〝桑田談話〟の裏側を推測する。
山口オーナーが異例とも言える〝踏み込んだ発言〟に至った背景には桑田氏への信頼と、再び巨人のユニホームを着てほしいという強い願いがあるとみられる。
山口オーナーの思いは桑田氏に届くのか。そして将来的に再登板の可能性はあるのか――。チーム再建が進む巨人で、その動向は引き続き注目されることになりそうだ。











