女子プロレス「マリーゴールド」のスーパーフライ級王者・岩谷麻優(32)が、団体の底上げに着手だ。

 17日の後楽園大会で九州のMYWAY所属中学生ルチャドーラ・CoCo(15)を下し、4度目の防衛に成功。試合後、次期挑戦者にハミングバードを指名し、王座戦が決定的になった。

 逆指名した理由について「自分が入団する前、ハミングバードのマリゴデビュー戦を見て、技を失敗して場外に落ちちゃったのが衝撃的だったんです。ポテンシャルはあるのに、あの試合でプロレスに対して恐怖心も持ったと思う。もっと上にいきたい思いを爆発してほしいなと思っていたけど、いつも第1、2試合とかで戦ってて、もったいないなと思ったんです。彼女から絶対、挑戦表明してこないだろうと思って逆指名した」と説明した。

 岩谷は今年5月に入団してから同王座を戴冠し、松井珠紗、山中絵里奈、山岡聖怜、CoCoを撃破。後輩たちの技を全て受け切った上で完封勝利を収めてきた。若手との試合を通し、マリゴの現状について分析した岩谷は「今のマリゴはトップと若手たちの差が激しい。スターダムにいた時はみんながすごい試合をしていたから、任せる部分は任せて自分のやることに集中してたし、業界のトップっていう状況に甘えもあった。でも、今は団体としてもっともっとみんなで上にいきたい。だから選手をどんどん育てたいと思って試合をしてきました」と振り返った。

 王者として団体を引き上げる。「みんないろんな団体から来て、中には前いた環境より良くなって現状に満足している選手もいるかもしれない。でも、今の大会動員数にも満足いってないし、まだまだやれる。旗揚げからいたわけじゃない自分を受け入れてくれたみんなに、もっといい景色を見せてあげたいし、プロレスラーになってよかったって思う瞬間を増やしていきたいと思ってます。自分が引っ張るしかない」。アイコンが責任感に燃えている。