祭典で全てを出し尽くす。スノーボード女子ハーフパイプで2022年北京五輪銅メダルの冨田せな(26=宇佐美SC)が本紙の単独インタビューに応じ、開幕まで3か月を切った26年ミラノ・コルティナ五輪への思いを明かした。実力、経験値を兼ね備えるスノーボーダーは、3度目の大舞台に向けて過去イチの努力を積み重ねている。
昨季の前半戦は苦しい戦いだったが、きっちり後半に状態を上げた。
2月のアジア大会で銀メダルを獲得すると、3月には男子ハーフパイプで五輪を3度制したショーン・ホワイト氏(米国)が新設した「ザ・スノーリーグ」の初代女王に輝いた。「アジア大会から少しずつ調子を取り戻しつつ、評価もされるようになって、全日本選手権やスノーリーグで優勝できた。最終的には自信になったし、次につながるシーズンだった」と収穫を口にした。
キャブやバックサイドなどの技に苦手意識を持っていたというが、試合を重ねる中で修正した。「少しずつではあるけど、理解できるようになって、ちゃんと動きに入れることできた。昨季のうちにわかることもあったので良かった」。オフシーズンは反復練習を行いながら、安定感の向上に励んだ。
技術面だけでなく、フィジカル強化にも取り組んだ。週2~3回ほどスクワットやデッドリフトなどの筋力トレーニングを敢行。「体幹の安定もそうだし、シーズンが始まると、休みなしで大会が続いていく感じになる。そこで体力を落とさないために、オフシーズンのうちに体力をつけるようにしている」と先を見据えている。
日本勢は、世界選手権銀メダルの清水さら(16=TOKIOインカラミ)、同銅メダルの小野光希(21=バートン)ら有力選手がめじろ押し。それでも「プレッシャーはなるべく感じないようにしたいので、そこまで深くは考えない」とマイペースで調整を進めている。「今まで一番頑張っていると自分でも思うくらいなので、しっかり代表に内定して、良いパフォーマンスをして、悔いの残らない大会にしたい。それが結果につながったらうれしい」。若手に負けじと、自らのスタイルで勝負のシーズンに挑む。
☆とみた・せな 1999年10月5日生まれ。新潟県出身。3歳から父の影響でスノーボードを始め、中学1年時にプロ資格を取得。高校3年で出場した2018年平昌五輪は8位入賞を果たした。22年北京五輪は銅メダルを奪取。ハーフパイプでは、日本女子勢初の表彰台となった。160センチ。












