来年2月6日に開幕するミラノ・コルティナ五輪まで、29日であと100日となった。各競技で夢舞台に向けた戦いが本格化し、祭典ムードが高まってきている。メダルラッシュが期待されるスノーボードでは、女子ビッグエア&スロープスタイルの岩渕麗楽(23=バートン)がリベンジに燃えている。過去2度の五輪はビッグエアで4位が最高成績。今回、単独インタビューに応じたヒロイン候補が〝金メダル〟への熱い思いを明かした。

23歳になった岩渕麗楽
23歳になった岩渕麗楽

 15歳でW杯を制し、天才少女として注目を集めた。18年平昌五輪、22年北京五輪は惜しくも表彰台に届かなかったが、大舞台で味わった挫折が今のモチベーションにつながっている。

 岩渕 五輪でメダルを取っていたらメダルをもう一回取りたいというか、五輪を目指したいと思ってたかどうかも分からないですし、あの悔しさがあったからこそ、ここまで頑張れています。金メダルを取りたい思いは過去の2大会に比べてより強いし、スノーボードを始めて20年目かつ3度目の五輪になるので、思い入れは結構ありますね。

 昨季は世界選手権のビッグエア&スロープスタイルで表彰台を奪取。五輪イヤーに向けて弾みをつけた裏には、メンタル面の変化があった。

 岩渕 平昌五輪後の約6年間で、モチベーションのつくり方が自分でいいなと思えなかったので「なんか変える必要があるな」と、2年くらい前から考え方を変えました。元々ネガティブな性格だったけど、自分を否定することをやめて、ポジティブでいることを気をつけたことで、大会の結果を悪く引きずることもなくなりました。あまり結果にとらわれない滑りができるようになったので、大会ごとに自分のやりたい技ができるようになったし、緊張することも悪いことじゃないと思えるようになりました。

 日本のビッグエア&スロープスタイル勢は村瀬心椛(ここも、20=TOKIOインカラミ)、深田茉莉(18=ヤマゼン)らも世界の舞台で活躍。後輩たちのパフォーマンスは、大いに刺激となっている。

 岩渕 心椛ちゃんにしろ、茉莉ちゃんにしろ、常に頑張っている人たちがそばにいるからこそ、自分がめげそうなときや練習がつらい時も頑張ることができています。心椛ちゃんは小学校くらいから一緒に大会に出ているし、茉莉ちゃんもずっと同じコーチ(佐藤康弘氏)のところで練習をやっているので、2人からたくさん刺激をもらうし、年下の子たちが頑張っているのに、自分が中途半端なことをしちゃダメだと思っています。

 大粒の涙があふれた北京五輪から4年。心技体で進化を遂げた姿を大舞台で示し、次こそは喜びの涙を流してみせる。

今度こそメダルをつかむ!
今度こそメダルをつかむ!

 ☆いわぶち・れいら 2001年12月14日生まれ。岩手県出身。両親の影響で4歳からスノーボードを始め、小学1年から本格的に競技を開始する。13歳でプロテストに合格。18年平昌五輪、22年北京五輪に出場し、ビッグエアでは2大会連続で4位入賞を果たした。25年世界選手権はビッグエアで銀メダル、スロープスタイルでは銅メダルに輝いた。読書家の一面もあり、好きなジャンルは推理小説。最近は「考え方のレパートリーを増やすため」に啓発本などにも幅を広げている。149センチ。