新日本プロレスの石森太二(42)が特別興行「超人・石森太二はもう一回無茶をする」(12日・新宿フェイス)で、ドラゴン・キッド(ドラゴンゲート)に万感の初勝利を飾った。

 石森は去年11月に行われた本興行の第1回大会で〝憧れの選手〟キッドと初対決する予定だったが、キッドの首のけがにより実現していなかった。本来、この日は2年越しの石森VSキッドのワンマッチ興行となる予定だったが、大会を裏から操るAIの手によって一日で全5試合に石森が登場させられる「無茶」を強いられていた。

 満身創痍の夢の初対決は壮絶な技の応酬に。石森はキッドからウルトラ・ウラカン・ラナを決められるが、カウント2で切り返す。負けじとレフェリーをキッドに誤爆させ、急所攻撃で攻勢に出ると、Bone Lockで締め上げ、ブラッディークロスでも追撃を迫る。しかしこれをかわされ、バイブルで逆襲されてしまう。

 それでもカバーはまたもカウント2で返すと、強烈なラリアートで反撃ののろしを上げる。今度こそブラッディークロスをさく裂させ、粘るキッドを最後は再びのBone Lockで絞り切って勝利をつかんだ。

 試合後マイクを握った石森は「高校2年生のころにあなたを生で見て、憧れて本格的にプロレスラーを目指しました。長い時間がかかったけど、ようやくあなたと戦えて感無量です。感謝します」と万感の思いを口にした。キッドから「今日シングルをやったという証しにもらってほしい」と試合中かぶっていたマスクを手渡されると涙を流しながら受け取り、再戦を約束した。

 また続けて「とりあえず今日をもってこの大会、この企画は終わりにする」と本興行の終了を宣言。その理由を「見てるお前らは、この俺の状況楽しいかもしれねえ。俺が最前線から引いていればありかもしれねえ。だが俺は新日本ジュニア、IWGPジュニアの最前線から一歩も引くつもりはないからよ、わかってくれ」と説明した。

 3大会にわたり、とてつもない超人ぶりを発揮した石森は「こういう状況もすべてはめぐり合わせ、自然とこうなる運命、まさしく神の恵み…そう、グレイスだ!」と叫んで大会を締めていた。