F1レッドブルの角田裕毅(25)が、ブラジル・グランプリ(GP)中に行った〝告発〟が物議を醸している。

 角田はブラジルGPで予選が19番手、決勝も完走中最下位の17位など終始低迷して散々なレースとなった。一方で角田による、ある行動が脚光を浴びている。

 英紙「エクスプレス」は「F1スター、ブラジルGPでライバルを誤って通報し大恥をかく。サンパウロのGPで、あるドライバーがライバルの不正行為を誤って非難した」と題して特集。そのドライバーとは角田のことだ。

「角田裕毅は、サンパウロGPでF1のライバルが規則違反を犯したことを報告しようとした。しかし角田の主張は、事故当時、コースサイドマーシャルが振っていた旗の色を完全に誤解していたことが判明し、大した反論にはならなかった」と同紙は事の経緯を説明する。

「土曜日のスプリントレース後、チェッカーフラッグを受けたばかりのマシンがパルクフェルメへ向かう途中、角田はインテルラゴス・サーキットの第4コーナーに到着したまさにその時、ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグにイン側で追い抜かれた。通常、インラップ中の追い越しは許可されている。しかしレッドブルの角田は、マーシャルが振っている旗を見て、安全上の理由から追い越しが禁止されるイエローフラッグが出ていると判断した」と角田とヒュルケンベルグとの間で起きた出来事を伝えた。

 そして「そこで彼は無線で『ヒュルケンベルグがイエローフラッグゾーンで追い越した!』と通報した。しかし、これは事実ではなかった。マーシャルが振っていた旗は実際には黄色と赤の旗であり、これは滑りやすい路面やサーキット上の破片を示すもので、レースコントロールに報告されていた。角田はコース上の危険性を認識していた」とヒュルケンベルグのペナルティーを主張したが、角田がフラッグの色を見間違える単なる勘違いだったのだ。

 なぜこんな初歩的な勘違いが起きたのか。「スプリントレース終了後、レースエンジニアから『ターン4にもデブリの可能性があるから、ターン4のデブリには気をつけて』と告げられていたからだ。しかし、彼は明らかにデブリ警告だけでなく、イエローフラッグも発動されていると思っていた」と同紙は指摘した。

 もちろんこの件でヒュルケンベルグに非はなく「レースコントロールは、ヒュルケンベルグがレッドブルをオーバーテイクしたことに何ら違反はなかったと記録した」。角田にとっては低迷に加えて思わぬ騒動も注目されてしまい、泣きっ面に蜂のブラジルGPとなった。