フィギュアスケートアイスダンスの紀平梨花(トヨタ自動車)、西山真瑚(オリエンタルバイオ)組による〝新章〟が幕を開けた。

 紀平は2026年ミラノ・コルティナ五輪シーズンの今季、全日本選手権の予選会となる中部選手権(9月、愛知)を欠場。22年北京五輪シーズンに故障した右足首が完治しておらず、シングルでのミラノ・コルティナ五輪出場が消滅した。しかし、ともにカナダを拠点にする西山からトライアウトの誘いを受け、アイスダンスの世界に足を踏み入れた。

 ただ、アイスダンスでミラノ・コルティナ五輪の道を目指すのも至難の業だ。西日本選手権兼全日本選手権アイスダンス予選会(11月1~3日、滋賀・木下カンセーアイスアリーナ)で最上位に入った上で、リズムダンス(RD)とフリーダンス(FD)の合計技術点85点以上をマークし、国際大会の派遣をつかむことが第一条件となる。

チャーミングにポーズを決める紀平梨花
チャーミングにポーズを決める紀平梨花

 1日に行われた西日本選手権兼全日本選手権アイスダンス予選会のリズムダンスでは、紀平がピンクと黒の衣装、西山は黒のジャケットを身にまとって登場した。〝りかしん〟のデビュー戦はミスがありながらも、息の合った演技で会場を魅了。59・61点で2位に入った。

 1043日ぶりの実戦となった紀平はかねて「可能性がある限りは、チャレンジせずにいる選択は違うかなと思った。間に合わせられるように、努力することを決めた」と話し、西山も「行けるチャンスがあるのであれば、もちろん行きたい」と意気込んでいた。わずかな光を信じ、2日のFDも全力で戦い抜く。