フィギュアスケートの元世界女王で2022年北京五輪銅メダルの坂本花織(シスメックス)に対し、ロシアメディアから称賛の声が上がっている。

 今季限りでの引退を表明している坂本は、グランプリ(GP)シリーズ第1戦フランス大会で銀メダルを獲得。ショートプログラム(SP)では「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」、フリーでは「愛の讃歌」を演じ、会場を魅了した。

 この演技にロシアメディア「sports.ru」が反応。「すべてが整然としたこのプログラムに、中毒性があるのは明白だ。これがミラノ・コルティナ五輪のハイライトの一つとなるだろう」と切り出した上で「プログラムの音楽と感情的な背景は、ただ上手に滑るだけでなく、完璧に滑らなければならないように構成されている。客観的に見て、ロシアや世界で競技しているフィギュアスケーターは、坂本のように滑る技術を持っていない」との見解を示した。

GPシリーズ初戦のフリーで見せた坂本花織の華麗なスピン(ロイター)
GPシリーズ初戦のフリーで見せた坂本花織の華麗なスピン(ロイター)

 さらに「坂本は最初の一歩からプログラムに完全に没入し、アイスリンク、観客席、衣装、スケート靴、音楽、動きといった現実の断片が、一つの魅惑的で没入感のある絵のように溶け合っている」と指摘し「最後のステップシークエンスの後に少し疲れた様子を見せたが、坂本のポテンシャルはすでに輝きを放っており、今後の展開がどうなるかは予想できる。もし坂本が完璧に演技をできれば、世界で無敵になりそうな印象を与えている」と太鼓判を押した。

 その坂本が掲げるミラノ・コルティナ五輪の目標は、個人&団体で銀メダル以上の結果を残すこと。開幕まで残り4か月を切った集大成の一戦に向けて、確かな爪痕を残しているようだ。