楽天・涌井秀章投手(34)が16日の日本ハム戦(東京ドーム)に今季4度目の先発登板。7回、打者26人に対し121球、5安打1失点、10奪三振と4戦連続でハイ・クオリティー・スタート(HQS=7回以上を自責点2以内)をマーク。試合も4―1で勝利し無傷の3勝目を挙げた。

 いつも通り淡々と投げ続けた。初回、西川、高浜の連打と近藤の中犠飛で先制点を奪われたが、ここを最少失点で切り抜けると、その後もポーカーフェースを崩すことなく自分の投球に徹した。

 最速148キロの直球と、この日は右打者への外角スライダーをウイニングショットに使い要所でバッサバッサと三振の山を築いていった。

 圧巻は1ー1で迎えた4回だった。先頭の近藤に左前打、一死からエンドランを仕掛けられ、浅間の右前打で一、三塁のピンチを背負ったが、今川、郡をいずれも外角スライダーで空振り三振に仕留めた。

 常にストライク先行、ストレートで打者のバットを押し込み最後は寸分の狂いもなく両右打者の外角低めへ、振っても当たらないスライダーを配した、まさに〝狙った〟連続三振だった。

 エースの粘投に応えたい打線は、7回に黒川が適時二塁打、8回に島内が中犠飛、9回に太田が適時打を放ち4ー1と援護。涌井から始まった6試合連続未勝利(3敗3分け)のトンネルからようやく抜け出した。