オカルト評論家・山口敏太郎氏が都市伝説の妖怪、学校の怪談、心霊スポットに現れる妖怪化した幽霊など、現代人が目撃した怪異を記し、妖怪絵師・増田よしはる氏の挿絵とともに現代の“百鬼夜行絵巻”を作り上げている。第259回は「うねりさま」だ。
とある田舎に生息している妖怪である。大木のように背が高い。また体は細く、顔は大きな口以外はよく分からない。足は長く、その長い足で大股で歩く。両手は後ろ手に縛ったように回している。体は左右前後にぶらぶらと揺れている。
基本的に、山に住んでいるのだが、ある出来事があれば、里に下りてくる。
それは村人が死んだ時である。村はずれの墓地に死体を安置して、おのおの、墓に埋葬するのだが、うねりさまはそれを遠くから体をぶらぶらさせて眺めている。
一説には、死者の魂が無事にあの世に行くのを、見守っているといわれている。だが、実際は人が見なくなったところで、死体をくわえて、食べてしまうのである。非常に恐ろしい妖怪である。
この妖怪は、現代妖怪の「くねくね」に似ている。くねくねしたところなどはそっくりではないだろうか。
また、名前がついていないのだが、山に出る「白い棒」と似ているのだ。この妖怪は体が白い棒であり、目と鼻と口がない。しかも、体を前後左右にゆらゆらと揺らして、人間を追い詰めていく。
また、伝承妖怪においては、和歌山県に出没する「一本だたら」との共通点を指摘しておこう。これもまた1本の大木であり、それが山中をぴょんぴょんと跳んでくるのである。











