ノルディックスキー複合男子で五輪3大会連続メダリストの渡部暁斗(北野建設)が〝集大成〟への思いを語った。

 2022年北京五輪前も引退が考えていたというが、23日に長野市内で行われた記者会見で、今季限りでの現役引退を表明。「当時はコロナ禍だったので自分の中で消化不良の気持ちがあった。引退は頭にあったが、踏み切ることができなかった。そこから4年間過ごして今までと違った気持ちで競技に取り組んで、徒然草を読んで、すごく頭の中が整理された」と明かした。

 五輪では過去3大会で4個のメダルを獲得したが、まだ金メダルは手にしていない。開幕まで4か月を切ったミラノ・コルティナ五輪に向けて「簡単な道のりではないが、奇跡を信じて最後まで戦いたい」と切り出した上で「今はシーズンインが楽しみ。春の段階よりいい状態であることは間違いない。奇跡を起こす種まきができたので、あとはどんな戦いができるか」と力を込めた。

 06年トリノ五輪を皮切りに、長きにわたって五輪の舞台でも活躍してきた。「競技やアスリートをただ追及するのではなく、より深掘りする探究心を持ち続けられた」と渡部。大舞台で花を咲かせるために、まだ歩みを止めるつもりはない。