フィリーズのスーパースターとして君臨してきたブライス・ハーパー内野手(33)に対する球団事業部長のドンブロウスキー氏の発言が波紋を広げる一方だ。同氏は地区シリーズ敗退後に「彼は過去のようなエリートレベルのシーズンを送らなかった。再び次のレベルに上がれるかどうかは分からない。トップ10人にも入らない」などと突き放し、ファンに大きな衝撃を与えた。

 8度の球宴出場、2度のMVP。チームの看板を背負ってきたハーパーだが、ここ数年はケガに苦しんで今季も2割6分1厘、27本塁打、75打点と物足りず、ドジャースとのプレーオフも4戦で3安打。揚げ句、フロントトップからまさかの冷や水を浴びせられ、米メディア「エッセンシャリースポーツ」は「ハーパーはかつてのような活躍はもう二度とできないと思わせた。フィリーズを優勝候補の常連に押し上げた33歳の強打者は、今や13年間所属したチームから軽蔑されている」と報じ、元マーリンズ社長のデビッド・サムソン氏も自らのユーチューブ「ナシング・パーソナル」で「こんな終了会見は見たことがない。あのような発言がハーパーのモチベーションになると本当に思っているのか」と疑問を呈している。

 13年の大型契約をまだ6年残すが、事実上〝肩たたき〟されたも同然で、ヤンキースがハーパー獲得に動いているとも噂される。そんな中、代理人のスコット・ボラス氏が注目発言。「サブスタック」のクリスチャンレッド氏に対して「デイブ(ドンブロウスキー)もジョン(オーナー)も、ブライスが残りのキャリアをフィラデルフィアで過ごすことを考えている人はいないと思います」とし、昨季を下回る成績についても「ケガで欠場して出場機会は減ったことは認めますが、それ以外はわれわれが追跡している多くの特性においてエリートレベルのパフォーマンスを発揮している。スタッツはキャリア平均とほぼ同等だ」と反論した。

 では、13年の大型契約の内容に「オプトアウト」「トレード拒否条項」はあるのか。締結の際にボラスはハーパーに「契約にオプトアウト条項が必要だ」と進言したところ、ハーパーは「いや、オーナーを信用している。彼は私に公平に接してくれるだろう。ファンとオーナーシップに私は残りのキャリアをフィラデルフィアで過ごすというメッセージを送りたい」とこたえたという。果たして関係が修復されるのか、それとも…。