「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ第1戦(みずほペイペイ)は15日に行われ、ソフトバンクが日本ハムに延長10回の末、2―1でサヨナラ勝利。その一方、善戦及ばずに0勝2敗からの巻き返しを狙う日本ハムに必要となるものは何か。野球評論家の柏原純一氏は「2戦目以降はさらに積極的に仕掛け、打者は振っていくべき」とし、積極打法で短期決戦の活路を切り開いていくことを期待した。

【柏原純一「烈眼」】両軍ともに死力を尽くした素晴らしい試合だった。ただソフトバンクに1勝のアドバンテージがあるだけに、日本ハムにとっては絶対にモノにしたい初戦ではあった。

 結果的には延長10回に5番手・金村が崩れ、一死満塁から山川に6番手・玉井が決勝打を喫して勝負あった。両軍無得点の7回に2番手で野村に先制ソロを浴びた田中や、延長10回にサヨナラのピンチを招いた前出の金村は、今後の欠かせない救援のピース。ファイナルステージの残り試合でも必ず出番が見込まれる存在だけに、2戦目以降でぜひやり返してほしい。

 両軍に得点が入ったのは7回以降。6回無失点の日本ハム先発・達、ソフトバンク先発・モイネロの投げ合いは実に見応えのある投手戦だった。そんな中で達が6回まで毎回先頭打者を抑えていたのに対し、日本ハムの打線は5回まで4度、先頭打者が四球や安打で出塁。再三にわたり、塁上をにぎわせたものの「あと1本が出ていれば」という展開が続いていた。

 もちろんレギュラーシーズンでリーグナンバーワンの防御率1.46を誇るモイネロから要所で快打を放つのは、言うほど簡単ではない。攻略まであと一歩に終わった悔しさを個々がさらに工夫し、2戦目以降にぶつけてもらえればと思う。

 各打者の初戦を見た中で若干、感じたのは「もう少し、積極的にスイングしていくべき」という点。レイエスの同点弾が飛び出し、1―1の同点となった8回の攻撃で特にそう感じた。

 この回から登板した相手の2番手・松本裕は150キロ後半の直球と、140キロ台のフォークが代名詞。この日も全18球のうち5割以上が直球。狙い球を絞る中で「直球」は必ず頭にあるはずだが、この回の打者全員が初球を見送った。レイエスは2球目を捉えて同点弾を放ったが、先頭の代打・野村、同点に追いついた直後の4番・郡司、6番・清宮幸と3人が初球の真っすぐのストライクを見逃した。もちろん「打つ」「打たない」は結果論とはいえ、2戦目以降は〝慎重に〟ではなく〝攻撃的に〟というキーワードがより大事になってくる。

 初戦を終え、通算2敗。このCSファイナルステージでは常に先攻の日本ハムにとって2戦目以降、より重要になるのは相手より先に得点を重ねていく試合展開だ。そういった観点からも攻撃陣は守りに入るのではなく「失うものはない」という思い切った意識を持って、巻き返しを図ってほしい。

(野球評論家)