サッカー日本代表は14日、国際親善試合ブラジル戦(味スタ)で3―2と逆転勝利を飾り、王国から歴史的初勝利を挙げた。2点ビハインドを後半にひっくり返しての逆転勝ち。MF南野拓実(30=モナコ)のゴールで反撃ののろしを上げると、MF中村敬斗(25=スタッド・ランス)が同点弾、FW上田綺世(27=フェイエノールト)が決勝ゴールを決めた。大金星をもたらした黄金トリオが、来夏の北中米W杯制覇へ日本をけん引する。
世界を震撼させる衝撃のゴールラッシュは、南野のゴールから始まった。後半7分、ペナルティーエリア内で相手のパスミスを見逃さずカットすると、ゴールへと冷静に流し込んだ。「うまく相手のミスを誘えた。シュートしかないと思った」と振り返った。
10日のパラグアイ戦(パナスタ)に続いて、この日もキャプテンマークを巻いて先発。試合開始前の円陣で「歴史を変えるためにも戦おう」とイレブンに呼びかけた。「ただの親善試合だけど、僕らにとって親善試合じゃない。今まで1回も勝っていなかったし。ここ最近の成績的にも勝てたら自信につながると思った」と猛ゲキの意図を説明した。
さらに2点をリードされたハーフタイムでも、南野の熱い言葉がイレブンに飛んだ。「まだこのゲームは死んでいないよ」。このゲキがチームをよみがえらせた。「1点取ったら、絶対まだ勝負できる。監督含め選手全員がそう思っていたと思うから、まずはそれを共通認識として、後半ピッチに立てるように声をかけた」。2022年カタールW杯で10番を背負った男が、リーダーとして存在感を発揮した。
そして試合を決めたのは上田だ。2―2の後半26分、左CKに頭で合わせた。これが決勝点となり、史上初となるブラジルからの3得点。「2―2になった時に1回落ち着くのも大事だが、そこで本当に下がらずに前から行けたのが良かったのでは」とイケイケムードに乗った。
10日のパラグアイ戦では、終了間際に同点弾を決めており「自分が準備していろいろやってきたことが今、形になって、ちゃんと実力としてレベルアップができている感覚もある」と確かな成長を実感する。
目標とする来年の北中米W杯優勝へ大きな勝利だが「一喜一憂しすぎず、僕らはあくまでW杯での優勝を目指している。次の活動では、また次の課題克服とチャレンジがある。それの連続だと思う」と先を見据えた。
一方、後半17分に同点弾の中村はSランスの元同僚、MF伊東純也からの右クロスにファーで合わせた。「伊東選手が持った時、アイコンタクトというか、けっこう距離があったけど、来ると分かっていた。めちゃくちゃ良い球が来てゴールできて良かった」とあうんの呼吸に満面の笑みだ。
決定力不足と言われた日本代表だが、それがもはや死語とも言える破壊力だ。














