背部痛のため戦列を離れていたソフトバンク・周東佑京内野手(29)が、15日開幕の「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ(みずほペイペイ)から出場選手登録されることが決まった。
本拠地で行われた14日の前日練習に合流。フリー打撃や守備練習など、通常通りメニューを消化した。小久保監督は「登録はする。100%すべてのプレーができるという状態ではないかもしれないが、できる範囲で十分戦力だと判断した。3日前に彼と話して伝えた」と、段階的な戦列復帰を明言した。
決して万全な状態ではない。それでも一軍首脳陣が呼び戻したのは相応の理由がある。尊敬する柳田、中村、今宮からバトンを受け取る形で精神的支柱に成長した周東が「短期決戦の心構え」を熟知しているからだ。
失敗も経験しながら場数を踏んできたからこそ「守りに入らないことが大事」と言い切る。「いろんな選手がいろんな経験をして、いろんな怖さを知っている。守備で(リスクを避けて)守りに入って捕れた打球をヒットにしたり、そういうことが起こるのが短期決戦。しっかり攻めることが大事」。自らの経験を踏まえた上で「常勝の系譜」を過不足なく言語化できるのが周東の強みだ。
ワンプレーの重みが増す短期決戦。幾度も極限状態の戦いを経験してきたからこそ、弱気にならない重要性も説いた。
「楽しんだらいい。別にミスをしても死ぬわけじゃない。ただ、ちょっと周りに言われるぐらい。来年のキャンプになったら、みんな忘れてます。それぐらい楽な気持ちでやれればいい」
小久保監督をはじめ首脳陣が呼び戻した理由が、この言葉に集約されている。ペナント争いやポストシーズン、侍ジャパンで世界一に輝いたWBCなど短期決戦やハイレベルな一発勝負を幾度もくぐり抜けてきた周東。昨年成し遂げられなかったリーグ制覇からの日本一という完全制覇を誰よりも欲している。鷹に精神的安定をもたらす特別な男が帰ってきた。












