バレーボール男子の国際親善試合最終日(8日、東京・有明アリーナ)、昨季のSVリーグ覇者・サントリーは、イタリア1部の名門で欧州チャンピオンズリーグ(CL)覇者ペルージャに0―3で敗れた。連日の熱戦は大盛況で、7、8日の2試合はいずれも全席完売。一方で〝超高額チケット〟に関して賛否両論が巻き起こっている。

 サントリーの新主将・高橋藍(24)と、銀河系軍団で2季目を迎える石川祐希(29)との直接対決に多くのファンが熱視線を送った。2試合ともペルージャに軍配が上がって欧州王者の貫禄を見せたが、2日間合計で約2万8000人が来場。高橋は「自分たちの今回の大会もそうだし、バレーボールに興味を持っていただけている部分が非常にうれしく思う」と振り返った。

 今回の試合は、1月に両クラブがパートナーシップを締結した縁で実現。スター軍団による異例のツアーは注目度も高く、さまざまな種類のチケットが用意された。チームと同じホテルで宿泊&朝食、選手のベンチ付近からの試合観戦といったプレミアム体験ツアーが含まれたチケットは、最も高額の100万円で販売。ファンの間では「他の競技では聞いたことない」「特典いろいろついてるけど100万円か」などと瞬く間に話題となった。

 100万円のチケットは、サントリーのファンクラブ会員が先行抽選に参加できる仕組みだった。ただ、一連の対応や特典の中身を巡っては、古参のサントリーファンが不満をのぞかせている。あるファンは本紙の取材に「運営のやり方に冷めた。貴重な試合なのはわかるけど、行く気がなくなってしまった」と本音を吐露。別のファンは「古参を敵に回すような運営だと思う。これでは銭ゲバと言われてもおかしくない」と声を大にして訴えた。

 近年の男子バレーボール界は石川、高橋の活躍に合わせてファンが急増中。結果的には大盛況で幕を閉じたものの、長きにわたって男子バレーボール界を支えてきた古参のファンが支持できない運営方法は本末転倒になりかねない。

 石川は「連日たくさんのお客さんが会場まで足を運んでくれた。7日に関しては地上波の放送もあったので、本当に注目していただけていると思った。これからもっともっと結果を出したい」と成果を語ったが、まずは足元を見つめ直す必要がありそうだ。