自民党の高市早苗総裁が7日に党役員人事を発表したが、副総裁に就任する〝キングメーカー〟麻生太郎元首相への配慮が濃厚な論功行賞人事となった。党内の期待と失望が入り混じるなかで中堅・若手から〝コバホーク〟こと小林鷹之元経済安全保障担当相が政調会長に抜てき。高市執行部の刷新感を担うことになるが悩みもあるという。
幹事長は麻生派で麻生氏の義弟である鈴木俊一前総務会長が就いた。総務会長には有村治子参院議員でこちらも麻生派。選対委員長には高市氏の推薦人代表だった古屋圭司元拉致問題担当相が選ばれた。
総裁選で茂木敏充前幹事長を支援した議員らもポストに就いた。茂木陣営は決選投票で高市氏支援に回ったとされる。国対委員長が梶山弘志元幹事長代行、組織運動本部長に新藤義孝政調会長代行、広報本部長に鈴木貴子前青年局長が就任。3人とも茂木陣営だった。
ネックとなりそうなのが幹事長代行になる萩生田光一元政調会長だ。裏金問題で処分された議員として世間的に有名で、立憲民主党などはさっそく問題視している。
長老の意向が人事に反映される昔ながらの自民党の姿に批判の声も上がっているが、そんな中で刷新感を担っているのが政調会長となった小林氏だ。当選5回で現在50歳。高市氏が安倍晋三総裁時代に政調会長になったのは51歳のときで、それよりも若い。
小林氏は7日の会見で「先般の参院選の結果を真摯に受け止めないといけない。その上で多くの国民の声に、思いに政策で応えられるように政務調査会の運営を心掛ける」と意気込みを語った。まずは物価高対策に取り組むという。
野党からも評価される小林氏だが、発信力に課題がある。石破茂首相の辞任表明を受けた9月上旬、小林氏は党の結束を訴えるなかで〝ONE自民〟というフレーズを繰り返した。これがSNSで「ダサい」と酷評されたのだ。
総裁選中、小林氏は「なんかポッと思い浮かんだのがONE自民だった。分かりやすいじゃないですか。『ダサい』って書かれて、ダサいのも分かるけど反響があったので使い続けようと思った。分かりやすさって大切で、『ダサい』と取り上げられたのもある意味でありがたい」と説明していた。
悩みもある。「髪形です。似合う髪形がないと悩んでいます。小林氏は会見などで政策を語る際に怖い顔になってしまうクセがある。髪型でうまくやわらかい印象になればいいのですが」(自民党関係者)
若きコバホークの悩みを乗り越えて、ONE自民を実現できるか。












