自公のスキマ風が埋まらなければ大政局に発展だ。
自民党の高市早苗総裁は7日、新執行部を立ち上げたが、臨時国会での首相指名選挙で選出されるかどうかはまだ不透明な情勢だ。連立を組む公明党が高市氏のタカ派路線に警戒を示し、改めて連立離脱を示唆。立憲民主党はチャンスとばかりに維新や国民民主党に秋波を送り、〝高市ブロック〟に躍起になっていて、石破茂首相のままでの解散までささやかれる事態となってきた。
公明はかねて高市氏の総裁就任に難色を示していたが、恐れていたことが現実となった。この日、自公の両執行部が初顔合わせし、公明の斉藤鉄夫代表は高市氏に靖国参拝をはじめとする歴史認識問題、過度な外国人の排斥問題、政治とカネの問題の3つを不安材料を改めて示し、政治とカネの問題はミゾは埋まらなかったという。
当初は楽観論だった自民内でも公明の頑なまでの〝高市アレルギー〟に先行きを不安視する声が出始めている。立憲の安住淳幹事長は小泉進次郎氏の総裁誕生を期待しながらもアテが外れた維新幹部と会談し、「2党が固まれば自民党単独に匹敵するだけの数がある。本当に政権を担えるような体制、いかなることがあってもいいように連携していこう」と呼びかけた。
国民民主やほかの野党とも協議し、首相指名選挙では野田佳彦代表にこだわらないとして、維新からは国民民主の玉木雄一郎代表の名前も挙がった。「高市政権が仮にできるとすれば阻止したいという気持ちは強いようですからリアリティーのある話」と安住氏は不敵な笑みを漏らした。
野党の動きに永田町関係者は「公明が連立離脱したら、自民は国民民主を引きずり込まないと、立憲、維新、共産、その他野党連合で、首相指名選挙では逆転が可能となってくる。玉木代表も自民との連立は公明との連立ありきと強調していて、どうなるかわかりません」と指摘する。
高市氏周辺には公明との連立解消を主張する議員がいることも公明幹部の神経を逆なでさせている。「公明が連立離脱となれば、政権交代となりかねないので、自民党は石破政権の辞任を取りやめ、総理と総裁が異なる総総分離で様子を見たとしても政権運営はままならならい。野党が一枚岩でまとまらないうちに石破首相で解散総選挙という可能性すらある」(前同)
自民は公明との協力がなければ、厳しい選挙戦を強いられ、議席維持すらも見通せなくなる。自民の鈴木俊一幹事長は「丁寧に説明して懸念を払しょくし、信頼関係を深めたい」と話したが、公明の揺さぶりに高市総裁は早くも頭を抱える事態となった。












