ソフトバンクは2021年のドラフト1位右腕・風間球打投手(21)に来季の選手契約を締結しないことを7日に通達した。

 苦しんだ4年間だった。最速157キロの力強い直球を武器に甲子園にも出場し「高校ビック3」として注目を集めた。だが、入団後は相次ぐケガに悩まされた。1年目に右ヒジの張りを発症すると、2年目には腰椎分離症で長期離脱。昨年のオフに戦力外通告を受け、入団時につけていた背番号1は「155」に変更された。心機一転して臨んだ今季も指を骨折するなど出遅れ、最終戦まで二軍戦でも登板なし。一時期は持ち前の直球も130キロ台中盤から140キロ台前半まで落ち込んだ。

 風間は「ドラフト1位で獲ってもらったことは、すごくありがたいこと。それに応えられなかったのは、本当に申し訳ない気持ちでいっぱい」と唇をかみ、今後については「もう少し試してみたいのはある」とNPBや社会人を基本線に現役続行を希望した。今月23日に行われるドラフト会議では、多くの同世代が大卒としてプロの門を叩く。高校時代に世代を沸かせた右腕にとっては厳しい現実だった。

 球団としても憂わしい問題だ。戦力層の厚さが売りである一方、チームは「ドラフト1位」の育成に苦しんでいる傾向がある。直近10年間の1位指名で主力級の働きをしている選手はおらず、将来性に重きを置くという方針を考慮しても寂しい状況。風間の退団もあり、球団にとって前田悠やイヒネなど頭角を現し始めた選手を育て上げることは、よりいっそうの課題となりそうだ。

 少しずつ世代交代が進むホークス。「ドラ1の大成」を成し遂げ、より強固な〝常勝軍団化〟を築けるのか――。