フィギュアスケートの〝りかしん〟こと紀平梨花(トヨタ自動車)、西山真瑚(オリエンタルバイオ)組の伸びしろに、名指導者が太鼓判を押している。

 女子シングルで2018年グランプリ(GP)ファイナル覇者の紀平は、9月末にアイスダンスとの二刀流で戦う意向を表明。西山は昨季までは〝あずしん〟の愛称で田中梓沙と活動するも、7月にカップルを解消。その後ともにカナダを拠点とする紀平とトライアウトを重ねる中で、新カップルの結成に至った。

 ロシアメディア「sports.ru」はカナダ・モントリオールで〝あずしん〟を指導していたロマン・アグノエル氏の見解を紹介。「紀平選手と西山選手はすばらしいダンスカップルになる素質をすべて備えている。彼らは真剣に取り組んでいる」と切り出した上で「紀平選手と西山選手は息がぴったりだった。2人のプロポーションはすばらしい」と高評価を下した。

 これまでシングル一本で戦ってきた紀平にとって、アイスダンスは未知なる世界。それでも、アグノエル氏は「紀平選手はすばらしいスケーターで、動きがとてもいい。例えばツイズルをすぐにマスターし、パートナーとの息もぴったりだった。学ぶべきことがたくさんあるのは明らかで、例えばリフトは紀平選手にとって全く新しいスキルだが、2人にはダンスカップルとして成功する要素がすべてそろっている」との見方を示した。

 その〝りかしん〟は26年ミラノ・コルティナ五輪の出場を目指している。アイスダンスの日本勢は〝うたまさ〟こと吉田唄菜、森田真沙也組(ともに木下アカデミー)が、9月の最終予選で個人戦の国・地域別出場枠を確保できなかったが、日本が団体戦の出場を決めれば五輪の舞台に立つことができる。選考上は〝うたまさ〟が優位な状況下でも、紀平は先月29日のオンライン会見で「可能性がある限りは、どのチャンスもつかめるように努力はしていきたい」ときっぱり。最後の最後まであきらめずに走り続ける覚悟だ。