ドジャースは28日(日本時間29日)、今季最終戦となった敵地シアトルでのマリナーズ戦に6―1で快勝。今季限りでの現役引退を表明しているクレイトン・カーショー投手(36)は、シーズン最後の先発登板で6回途中4安打無失点、7奪三振の好投でMLB通算223勝目を挙げるとともに今季11勝目(2敗)を手にした。

 6回先頭のスアレスを空振り三振に仕留めると、アウェーのはずのT・モバイルパークがスタンディングオベーションに包まれた。お役御免が決まると、ベンチからマウンドに向かってきたのはロバーツ監督ではなく、3回に24号2ランを放ち、すでに退いていた盟友のフリーマンだった。

 カーショーはフリーマンをはじめバックを守っていた内野陣を抱擁してマウンドを降りると、映画の主人公のような独壇場と化した。周囲360度から降り注ぐ拍手と大歓声を一身に浴び、帽子を取って投げキッス。ベンチ前では指揮官とハグを交わし、現役最後のシーズン登板を最高の形で締めくくった。

 この試合では大谷翔平投手(31)が7回にキャリアハイを更新する55号ソロを叩き込んだ。30日(同10月1日)から始まるポストシーズンに向け、スター選手ぞろいのドジャースがこれ以上ないはずみをつけた格好だ。

 そうした中、スペインの大手紙「マルカ」(英語版)は「クレイトン・カーショーが大谷翔平ですら届かない記録を残してドジャースに別れを告げる」と報道。この日の〝主役〟にも触れ「大谷翔平の55号本塁打でさえも、ドジャースのエースからスポットライトを奪えなかった。カーショーは今季60本塁打のカル・ローリー、49本塁打のユジニオ・スアレスという強打者を相手に、5打席で完全支配した(3奪三振含む)」と左腕を大絶賛した。

 ドジャースひと筋のカーショーは18年間で455試合(先発451試合)に登板し、223勝96敗、防御率2・53。イニング数は2855回1/3にも上り、球団史上最多の3052奪三振となった。オールスター戦に11度出場し、サイ・ヤング賞も3度獲得するなど輝かしい実績と功績が色あせることはない。大谷は比較対象すらほぼいない超一流の投打二刀流。どちらが上も下もないが、カーショーの〝ラス投〟が感動的だったことは間違いない。