ウクライナでの戦争を終わらせたいトランプ大統領は以前まで、終戦に至るにはウクライナが領土を放棄する必要があると主張してきた。しかし、23日、自らのSNSトゥルース・ソーシャルにウクライナは「全土を元の形で取り戻すことができる」と投稿した。この立場の急変にはメラニア夫人の力が働いているという。フランスメディア・フランス24が先日、報じた。

 大西洋評議会のユーラシア専門家で、ウクライナを支援するために米国で設立された非営利団体「ラゾム・フォー・ウクライナ」のシニアアドバイザーのメリンダ・ハリング氏は、フランス24に対し、メラニア夫人がトランプ氏に影響を及ぼした可能性が高いと示唆した。

「トランプ陣営の中にはウクライナを支持する勢力があります。その一人がメラニア・トランプです。メラニア・トランプは本当に信じています。彼女はウクライナの子供たちの問題に非常に心を動かされています。ロシアは2万人以上のウクライナの子供を誘拐しました」(ハリング氏)

 同氏によると、メラニア夫人はウクライナの子供たちについてトランプ氏と話し合っているという。また、親しい友人たちにはウクライナ系米国人が多いという背景もあるようだ。

 ハリング氏は「大事なのは『最後にトランプと話したのは誰か』という点です。トランプ大統領は部屋にいる最後の人物の影響を非常に受けやすいのです」と話す。

 トランプ氏は23日のゼレンスキー大統領との会談後、「ウクライナが戦争に勝利し、失った領土をすべて取り戻すことができると思う」とトゥルース・ソーシャルで表明した。この発言は、以前の「ゼレンスキーには手札がない」「時間はウクライナの味方ではなく、ロシアが戦争を優勢に進めている」という発言とは真逆だ。

 ハリング氏は、発言内容には大きな変化があったとしながらも、それもまた変わる可能性があるとして、「米国は今後も資金援助や武器供与でウクライナを支援し続けるのか? それが大きな問題です」と指摘する。
 
 ウクライナ情勢は依然、予断を許さない状況であることに変わりはなさそうだ。