チャールズ国王とカミラ王妃は4月27日から4日間の日程で米国への国賓訪問を終えたが、今回の訪問は米国と英国の「特別な関係を大きく復活させた」と、ロナルド・レーガン元大統領の側近が指摘した。英紙デーリー・メールが1日、報じた。

 ロナルド・レーガン元大統領の側近だったアラン・スターキー氏は、同紙の番組「パレス・コンフィデンシャル」の最新回で、キア・スターマー英首相はチャールズ国王の公式訪問によってワシントンで生まれたトランプ氏の「好意」を今こそつかむべきだと語った。

 スターキー氏は、共同司会者のリチャード・エデン氏、リチャード・ケイ氏とともに、チャールズ国王の歴史的な米国訪問の行程を分析した。その中には、民主党と共和党の政治家から実に13回ものスタンディングオベーションを受けた、国王の連邦議会合同会議での演説も含まれていた。

 トランプ氏は28日、チャールズ国王と終日和見した様子で過ごし、ホワイトハウスの芝生で行った演説では英国を絶賛した。これは、イランでの軍事作戦を英国が全面的に支持しなかったことについて、大統領の最近のスターマー首相への敵意とは大きく異なるものだった。

 チャールズ国王は米国の首都での演説で、大西洋の両岸で好意的なメディアの見出しを飾った。特にトランプ氏への巧みな対応が注目を集めた。

 1980年代初頭にレーガン元大統領の補佐官を務めたスターキー氏は、国王の訪問は英米関係の修復という目的を果たしたと断言。さらには「これは特別な関係を大きく活性化させるだろう。あとはスターマー首相が国王が生み出した好意を活かす番だ。非常に意義深い出来事だった」と続けた。

 スターキー氏によると、チャールズ国王はユーモアを交えつつ、主要な問題に関する英米両政府間の違いを慎重に認めるという、絶妙なバランス感覚を発揮したという。

 国王はホワイトハウスでの晩餐会でも笑いを誘った。トランプ大統領の有名な発言、つまり米国がなければヨーロッパはドイツ語を話していただろうという発言に対し、チャールズ国王は「あえて言わせてもらうなら、もし我々がいなかったら、あなた方はフランス語を話していたでしょう」と巧みに応じていた。

 スターキー氏は「国王の発言はトランプ氏を不快にさせるようなことは何もなかったし、彼の主張は十分に理解できたと思う。議会でのウクライナに関する発言でさえ、おそらく最も大きなスタンディングオベーションを引き起こした」とチャールズ国王の「ソフトパワー外交」を絶賛していた。