大関候補が本領発揮だ。大相撲秋場所3日目(16日、東京・両国国技館)、新小結安青錦(21=安治川)が大関琴桜(27=佐渡ヶ嶽)を撃破。低い体勢で下から押し上げると、大関に何もさせず一方的に押し出した。2勝1敗と白星を先行させた取組後は「自分の相撲を取れて良かった。(琴桜と)組んだら何もできない。とにかく下から起こしていこうと思った」とうなずいた。
ウクライナ出身の21歳。初土俵から所要12場所で新三役は小錦、朝青龍、琴欧洲の14場所を抜いて歴代1位のスピード昇進だ(年6場所制となった1958年以降初土俵、幕下付け出しは除く)。新入幕から3場所連続11勝で、全場所で三賞を受賞。親方衆の評価は高い。速攻相撲で2度の優勝経験がある朝日山親方(元関脇琴錦)も、次のように指摘する。
「体幹が強いのは誰が見ても分かるが、それだけで相撲は勝てない。前かがみになりすぎないバランスの良さがあるから、はたかれても落ちない。新入幕ぐらいの時は受け身だったけれど、場所ごとに自分から攻めていく強さが出てきた。相手に嫌がられる相撲の完成形。相手が嫌がって引いたところを、正確に突っ張って押していけるところが強み」
その上で「あと数場所後には大関に上がっちゃうんじゃないかな。まだ年齢が若いところも魅力だと思う」と大きな期待を寄せた。安青錦は4日目以降へ向けて「今まで自分がやってきたことを、しっかりやりたい」と意欲を燃やす。今場所で大関取りに挑む関脇若隆景(30=荒汐)は1勝2敗と黒星先行。次の大関の座を巡る争いに注目だ。












