元新日本プロレスの内藤哲也(43)が、欧州再侵攻に秘める思いを明かした。BUSHI(42)との「ロス・トランキーロス・デ・ハポン」で20、21日(日本時間21、22日)のRPWスペイン大会、27日(同28日)にドイツ・wXw参戦が決定。今後さらなる試合数の増加を予告する一方で、日本国内での試合を待望するファンも多い。なぜ内藤の選択肢に国内団体は入らないのか。その答えはもちろん――。

 7月の英国遠征以来、約2か月ぶりの試合がスペインとドイツで決定。取材を申し込むと、内藤がこよなく愛するカープの応援に訪れていた東京ドームに緊急招集がかかった。

 球場内のクレープを記者にたかった内藤は「スペインもドイツも行くのも初めてなのでそれだけでも楽しみだし、そこのお客さまの前で試合をするのが待ち遠しいですね」と満足げな表情。年内は米国のビザ取得が困難な状況が判明したため欧州のオファーを中心に受ける方針が固まっており「今回の日程の周辺で他にも試合が決まりそうですし、来月は欧州、アジアあたりで入りそうなので。これからどんどん試合が増えていくと思います」と目を輝かせた。

 希代の人気レスラーには日本での試合を望む声も多いが、現状で内藤の視界に国内マットは入っていない。「期待してくれるのはうれしいですけど、それに応えられる自分の姿は、今日現在は想像できないですね。今は期待に応えるよりも、自分が何をしたいのかを優先したいなと。もしかしたらまた明日起きたら気持ちが変わっているかもしれないですけど」

 その理由は19年間在籍した古巣へのこだわりがまだなくなっていないからだ。「『新日本プロレスへの思い、新日本プロレスへのこだわりは誰にも負けません』と言った入門テストの時の気持ちが少なからず残ってるんでしょうね。国内のリングだと今のところ新日本以外は自分の選択肢に入って来ないですし。でも一歩踏み出す勇気を持ってそこを辞めているわけで、国内に他の選択肢しかないのであれば海外、今まで生で見せた事がないところで試合がしたいなって」と理由を説明。新日本を退団してすぐに国内他団体に活躍の場を求めることには〝違和感〟があるというわけだ。

 さらに内藤は「日本で試合を見たいと言われますけど、俺、19年間で散々してきましたからね?」と苦笑い。「例えばですけど、棚橋弘至の試合を見たいと言っても4か月後にはもう見られないわけでしょ? やっぱり『今』が永遠に続くわけではないので。内藤が毎試合出ていた、あの時にしか見られないものってあったんですよね。今というのは日々変わり続けているわけで、だからこそ大事にしなきゃいけないんだなって思って俺は動いてますよ」と刹那に生きるレスラーの思いを代弁した。

 観戦を終えた内藤は、小腹がすいたのか6月に就職し即日解雇された「たこQ」へ移動。多大な宣伝効果をもたらした元従業員におばちゃんはたこ焼きを2箱サービスしてくれたが、内藤は「おばちゃんいつもありがとう…。ほら、あんたはさっさと俺に1220円払って。たこ焼きを食べられるのは俺のおかげなんだから」と代金をちゃっかりカツアゲし、さっそうと帰路に就いた。