セ3位・DeNAが台風15号の雨を〝勝ち切る力〟に変えた。5日に敵地マツダスタジアムで行われた4位・広島との同カード3戦目は降雨のため、2度にわたって約1時間半中断しながらも6回途中コールドゲームの末に1―0と競り勝ち。追いすがる鯉との差を再び2ゲームに広げた。
しんどい展開だった。3回表に二死一、二塁とした18時41分、雨脚が強くなり最初の中断。グラウンドに土を入れて52分後の19時33分に再開されると、桑原がすぐさま中前適時打で1点を先制した。
桑原本人は「集中力は変わらなかった」と冷静にコメント。「(雨で)こういう展開になるのは分かっていたので(中断した間は)ストレッチをしてしっかり準備してました」と振り返った。
しかし、その後も雨は間断なく降り続き、1点リードの6回二死一、二塁。佐野の打順で広島の先発・高が2番手・ハーンに交代した20時47分にまたも中断し、その約30分後に審判がコールドゲームを宣言した。先発・平良の5回無失点の力投もあり、チームは貴重な勝利をもぎ取る格好となった。
DeNAは当初、試合開始前に中止が決まった場合、一部選手をその夜のうちに横浜へ帰すことも検討していたという。台風15号が5日以降、関東に進むため、JRが新幹線の計画運休を行う可能性があったからだ。
チーム関係者は試合前から「5日朝に移動するとなると、台風と一緒に横浜へ帰るようなもの。新幹線が動いてくれるかどうか」と心配顔だった。
そうした準備も含め、DeNAがしっかり対処できたのは、広島で雨にたたられたのが今季2度目だったからでもある。前回は7月18日。実に3度の中断で計2時間21分と、降雨中断としてセ・リーグ最長記録となった末に6回一死でコールドゲームとなり、1―1で引き分けた。
あの経験を振り返り、三浦大輔監督(51)はこう言った。
「前回もそうでしたが、今回も(選手は)中断している間もスイッチを入れたまま(状態を)上げ過ぎず、下げ過ぎず、いい形で待機できていたと思います。集中ばかりしていてももたないですからね。今回は前回よりもまだ(中断時間が)短いほうでしたから」
現役時代に〝雨男〟として知られた番長のメンタルが台風による苦境をしのぎきった。残り21試合、ラストスパートが続く。












