残り23試合、CS進出権を確保できるか。ギリギリの崖っぷちにあっても、DeNA・三浦大輔監督(51)の〝気配り采配〟と〝体調管理〟は変わらない。

 3位・DeNAは2日、敵地のマツダスタジアムで行われた4位・広島との直接対決第1ラウンドを制した。先発野手全員の12安打で序盤に8点を奪い、5点取られて追いすがられながらも最後は8―5で競り勝ち。負ければ同率3位で並ばれていたところで、広島とのゲーム差を2に広げた。

 序盤から試合の主導権を握った。初回、広島・床田の立ち上がりを攻め立て佐野が先制の13号2ラン。2回に蝦名、桑原の連続適時打、佐野の犠飛、さらにはオースティンの8号2ランで計7点を奪い、広島のエース左腕をわずか2回でマウンドから引きずり下ろした。

 三浦監督は「立ち上がりからいい攻撃ができました」と打線の爆発を称賛。「2回は下位打線の(林の)四球で上位につなげて、うまく捉えることができた。打線全体の状態が上がっている」と目を細めた。

 一方、この日の試合は3位確保がかかっていた重要な一戦だったが、最近8戦8発、8月30日の中日戦(横浜)では1試合3発と大爆発中の筒香が7試合ぶりにスタメンから外れた。以前から「最後までフル出場はさせない。常に状態を見ながら」と語っていた通り、選手の体調管理を優先する方針を貫いた形だ。

 三浦監督は「それは変わりませんよ。今日も状態を見ながらです」と強調。9回二死一塁では7番・知野に回る場面で筒香がネクストに登場。ダメ押し点を狙った代打かと思われたが、「それは言わないです。(ネクストに)立たせましたけど、代打で使ったかどうかまではね」と言葉を濁した。

 この日は足に違和感を抱いた宮崎も7回からベンチに下げた。大勝ペースの中で、常に選手の状態に目を光らせている。こういう正念場の大事な試合だからこそ、特別気合を入れて臨むということはしないのか――。試合前に、そう聞いたら三浦監督は次のように答えた。

「いや、今までも気合は入れてますし、これからも気合を入れていきますよ。そこはみんなで集中して、全力できょうの試合に臨む。今日、目の前の試合に勝つだけ。最終戦にたどり着くまで、そこにみんながどれだけ集中していけるかが大事だと思います」

 ある意味〝自然体〟を貫いて終盤戦を戦い抜く姿勢。これがAクラス確保に結びつけばいいのだが。