プロ麻雀リーグ「Mリーグ」に設立100周年を迎えたアース製薬が新規加盟し、9月15日に開幕する2025―26シーズンから「EARTH JETS(アースジェッツ)」を率いて参戦する。ドラフト会議で「実績と人間性を兼ねたすばらしい選手」と川村芳範監督から指名された4選手はいったいどんな人物なのか、2週にわたり特集。まず最初はドラフト1位で現・最高位の石井一馬を直撃!

好きな言葉は〝先制攻撃〟。「何事も先制が有利だと思っているんですが、アースジェッツのコンセプトでもある〝変幻自在〟も好きな言葉ですね」
好きな言葉は〝先制攻撃〟。「何事も先制が有利だと思っているんですが、アースジェッツのコンセプトでもある〝変幻自在〟も好きな言葉ですね」

 中学2年生の時、父親に勧められたネット麻雀でその魅力を知った石井は、19歳の時に最高位戦日本プロ麻雀協会の門を叩いた。

「母親は教育ママだったんですが、その思いを裏切るような形で大学を中退し、麻雀プロの道に進みました。ネット麻雀で培ってきた技術を強い人たちと戦って確かめたいという気持ちが大きくなってきて、麻雀を仕事にするならプロになった方が、将来的には自分のためになると思ったんですよね」。

 プロ入り6年目に初タイトルとなる麻雀マスターズで優勝。以降も数々のタイトルを獲得し、38歳で所属団体の頂点である最高位となった。

「感情を抑制し、ブレずに打ち続けられることが自分の武器です。もともと気性は荒い方だったんですが、学生時代に麻雀で勝つためにはどうすべきなのかを考えた結果、どんな理不尽なことが起こっても受け入れていくことが大事だと思ったんです。カンチャン待ちに3メン待ちが負けるようなことはよく起こりますからね」

 Mリーグでは対戦したい選手がいる。

「多井隆晴さんとの対戦は楽しみにしています。初めてA1リーグに昇級した25歳の頃、金子麻雀研究会、通称“ねこけん”という勉強会で、尊敬する先輩である金子正輝さんと多井さんに“麻雀プロの読み方”を教わっていたんです。データ重視のネット麻雀で培った私の考え方とはかなり違いがあってびっくりしたんですが、教わることすべてが新鮮で自分の身になる確信がありました。なので多井さんには、こういうレベルで麻雀が打てるようになりましたと対局を通じて感謝の気持ちを伝えたいんですよね」

石井が引っ張るチームは雰囲気抜群
石井が引っ張るチームは雰囲気抜群

 石井はMリーグ開幕戦に出場することが決まっている。

「気負い過ぎず普段の麻雀が打てるように頑張ります。初勝利はずっと応援してくれている嫁さんと、麻雀の世界で頑張るなら頑張り切りなさいと言ってくれた両親に伝えたいんで、目標はチーム優勝一択だったんですが、MVPも取って家族を喜ばせたいですね」

 ☆いしい・かづま 1986年2月21日、東京都出身。A型。最高位戦日本プロ麻雀協会所属。主な獲得タイトルは第21期麻雀マスターズ、第41期王位戦、第10・18期飯田正人杯 最高位戦Classic、第49期最高位、第1期蒼翼戦他。著書は「麻雀偏差値70へのメソッド」(竹書房)。勝負めしはとんかつ。「タイトル戦の決勝前は夫婦で鹿島神宮に行ってお参りしてから食べます」