いまだ興奮さめやらず――そんなファンも多いのではないか。30日に行われたプロ麻雀リーグ「Mリーグ」のドラフト会議は、2025―26シーズンに向けて9人が指名されたが、個性豊かな実力者がズラリと揃ったうえに話題の〝復帰〟もあり、大盛り上がり。改めて振り返りつつ、どんな選手がMリーガーになるのか、詳しくチェックしていこう。

 ドラフト会議では、来季から加入する新チーム「EARTH JETS(アースジェッツ)」がまず4人を指名した。

 真っ先に名前を呼ばれたのは石井一馬(最高位戦日本プロ麻雀協会)。現最高位で最高位戦Classic、蒼翼位のタイトルも持つ〝3冠〟。現代的な打ち手の代表選手だ。

 2人目は三浦智博(日本プロ麻雀連盟)。団体のトップタイトル十段位を連覇中で、先日も第4期小島武夫杯帝王戦で優勝した。

 続いては逢川恵夢(日本プロ麻雀協会)。団体のナンバーワン女性選手で、現女流雀王。同タイトルに関しては既に5回の戴冠を果たしている永世女流雀王でもある。

 4人目はHIRO柴田(日本プロ麻雀連盟)。団体のトップタイトル鳳凰位を取ったこともあり、ここ数年、常にMリーガー候補として名前が挙がっていた選手だ。

 ここまでの説明を読んでお分かりのように、指名されたのは各団体の実力者ばかり。川村芳範監督が「麻雀の強い方を選びたいと思っていました」と話した通りのメンバーで、開幕が待ちきれない。

 新チームのメンバーが揃ったところで、続いては、選手の契約満了に伴い新選手の加入が必要になった「BEAST X」「EX風林火山」「KADOKAWAサクラナイツ」。前年度の成績下位チームから1人ずつ指名していった(クジ引きなし)。

 まずBEASTが名前を呼んだのはメンバー入れ替えオーディションで優勝した下石戟(げき=日本プロ麻雀協会)。常に冷静沈着、勝負強さが光る打ち手だ。オーディション後、落ち着いた表情で「かなり勝てると思ってはいるんです」と語っていたようにかなり自信を持っており、昨季最下位だったBEASTの救世主になりそう。

 2人を補充する必要があった風林火山が最初に指名したのは永井孝典(最高位戦日本プロ麻雀協会)。オーディションで元Mリーガーを含む猛者たちを蹴散らし、Mリーグ切符を手にしていた。真面目で誰からも愛されるキャラ。オーディションで見せた大逆転劇からも勢いは十分で、台風の目になるかもしれない。

 サクラナイツは29歳の新鋭・阿久津翔太(日本プロ麻雀連盟)を抜擢。Mリーガー唯一の20代となるが、的確な損得判断に定評があり、最年少で団体トップリーグのA1に所属する実力者。ドラフト後に森井巧監督が口にしていたように、Mリーグでどのように成長していくかにも注目だ。

 残りは2選手…ここでドラマが待っていた。BEASTが2023―24シーズンまでセガサミーフェニックスに所属していた東城りお(日本プロ麻雀連盟)を指名。〝ミス・パーフェクト〟の異名を持つ華のある選手の復帰にファンは大盛り上がりとなったのだが、サプライズは終わらない。この日最後の指名となった風林火山の2巡目で、サクラナイツを自由契約になったばかりの内川幸太郎(日本プロ麻雀連盟)の名前が呼ばれたのだ。

 退団したばかりの選手が別チームへ――最終的にはオーナー企業が決めたというが、来季から選手兼監督となる風林火山の二階堂亜樹は「とにかく内川さんのファンの方の力、そこはものすごく大きかったんじゃないかと思いますね」と説明。確かに、サクラナイツ退団後、ネットを中心に「内川をもう一度Mリーグへ」という声が巻き起こっており、大きなムーブメントになっていた。

 実力はもちろん、〝ファンあってのMリーグ〟だということも浮き彫りになったドラフトが終わり、秋には新シーズンが始まる。新選手の麻雀はもちろん、復帰した選手が古巣とどんな戦いを見せてくれるのかも興味深い。