陸上男子100メートルの桐生祥秀(29=日本生命)が約2週間後に迫った世界選手権(東京)で〝ファイナリスト〟への思いを明かした。

 桐生は29日、母校・東洋大の陸上競技場で公開練習を実施。ハードルなどの器具を使用したウオーミングアップ後に40メートルダッシュをこなし、最後には110メートルをさっそうと走り、約1時間の練習をこなした。練習後には「この2週間であと一日一日すぐだと思うので身体を軽くしていきたい」と、大舞台に向けて最終段階という。

 7月の日本選手権では10秒23(追い風0・4メートル)で5年ぶりの優勝を果たし、富士北麓ワールドトライアル(8月6日)では8年ぶり2度目の9秒台をマーク。世界選手権の参加標準記録(10秒00)を突破し、2019年ドーハ大会以来の個人種目での代表入りを確実にした。

 本番に向けて「予選に楽に行けるように。今のランキングとかを見ると多分、組に4、5人は9秒台がいると思う。その中で気負わずに、逆に言うと予選をしっかり通れば準決勝、決勝で勝負できると思う。決勝に行ったらどうなるかっていうのは、もう自分自身を信じていきたい」と決勝進出に意欲を見せた。

 そのために「40~60メートルのトップスピードをどれだけ楽に出せるか」が重要だと明かした。長年、夢に描くファイナルについては「8人決勝に揃ったらどうなるかわからないのが100メートル。『あそこに立ちたい』という思いと『あそこでメダルをとりたい』という思いは、やっぱり考えれば、考えるほどテンションが上がってくる。だんだん世界大会が近づいてくると実際どうなるかっていうのが楽しみ」。夢の舞台に向け、気持ちはますます高まっている。