女子プロレス「スターダム」の極悪軍団「H.A.T.E.(ヘイト)」に属する吏南(18)が、夏の祭典「5★STAR GP」決勝トーナメント(20日、東京・後楽園ホール)準々決勝でなつぽい(30)を撃破して、準決勝(23日、東京・大田区総合体育館)進出を決めた。

 トーナメント1回戦では、元WWEのブレア・ダベンボートことビー・プレストリーを激闘の末に11分29秒、ジャックナイフ式エビ固めで丸め込んだ。リーグ戦ではレッドスターズBブロック1位突破のなつぽいに対し、吏南は同3位で進出。10日岡山大会の直接対決では敗れている上に、吏南はこの日2試合目だ。不利な材料が多かったが、序盤に例によってヘイトの刀羅ナツコらがレフェリーを引きつけた。この隙に場外でパイプイスを持ち出して、なつぽいの右腕を鉄柱に打ちつけた。

 これが大きく流れを変えた。なつぽいの強烈なジャーマン、ぽい捨てジャーマン、フェアリングリフトを決められても、3カウントは許さない。こん身のピンクデビル(変型ゴリーボム)でなつぽいの顔面をマットに叩きつけると、一気に全開。グラウンド卍固めで捕獲し、なつぽいの右腕をぐいぐい絞り上げた。

 なつぽいは必死に逃れようとするが、右腕のダメージで返せない。吏南は回転しながら、ハイドレンジア(変型グラウンド卍固め)でがっちり。右腕と右脚を決めると13分21秒、なつぽいはたまらずギブアップ。18歳が元ワンダー王者を破り、ベスト4進出を決めてみせた。

 準決勝では、ワールド王者の上谷沙弥を下したAZMと激突する。試合後にはベスト4に残った安納サオリ、渡辺桃、AZMら年上をリングに呼び出して、堂々の優勝宣言をぶちかました。初出場優勝に最年少Vの偉業に向けて、「7年間、ずっと出られずに悔しかったんだよ! 私は会社の犬になるつもりはねえから。嫌なことはどんどん嫌と言っていくし、やりたいことはやりたいと言っていく。それが18歳、私の生きざまだ」と決意表明だ。

 観衆から割れんばかりの「リナ! リナ!」チャントが起きると、「次の大田区も私が優勝するから、お前ら、見に来い! 以上!」と締めくくった。11歳でデビューした〝ピンク・デビル〟が歴史を塗り替えるのか。注目が集まる。