痛恨のサヨナラ負けだ。DeNAは12日のヤクルト戦(神宮)は1―1の同点で迎えた9回無死一塁で4番手・中川がヤクルト・村上に2ランを被弾。三浦監督は9回無死一、二塁から無得点に終わった拙攻を「決めきれなかった」と嘆いた。

 そうした中、唯一の収穫が、先発で6回4安打1失点と好投した石田裕太郎投手(23)だ。勝ち星はつかなかったが、「今日は攻めの投球ができた中で、緩急も使えてうまくまとめることができました」と本人は納得の表情。三浦監督も「投球の幅が広がったし、これを次回の登板に生かしてほしい」と評価した。

 今回の先発、急な変更が2度も続くドタバタがあった。石田裕はもともと12日先発の予定だったのが、バウアーが腰の違和感を訴えたため10日の巨人戦に前倒し。その10日が雨天中止となって、また12日に差し戻された。

 それでも「いけます」と言ったのは、中大時代に何度も登板日が変更となった経験があるからだという。当時はエースが現巨人・西舘で、石田裕は先発の2番手。「雨で中止になると、西舘の登板がずれて僕がいったり、逆に僕がずれたりが何度もあった」のだそうだ。

 そんな石田裕は新加入の藤浪晋太郎投手(31)にも積極的に助言を求めている。横須賀の練習施設DOCKに藤浪がやってきた時、自らあいさつ。「練習方法、調整法と、いろいろたくさんお話を聞かせていただいた」という。

「藤浪さんは僕とは全然タイプが違うんですが、メジャーを経験されているし、ここまで長く現役で活躍するにはどうすればいいかということを聞いたりしました。藤浪さんは今年、ウエートトレーニングをしていないそうで、その理由もいろいろ聞きました。選手によって調整法や考え方が違うんだとわかったので、参考にしたいです」

 そうした収穫の数々について「野球人生の中で、勉強になる選手が増えたので心強いです」と石田裕はキッパリ。その藤浪は13日に先発するエース・東とも密にコミュニケーションを取っており、見えない〝藤浪効果〟が芽生えつつあるようだ。

 藤浪自身の日本復帰初先発は15日からの中日3連戦の予定。ここで藤浪が勝てば、番長ベイももう一波乱起こせるか。