西武・外崎修汰内野手(32)が11日の楽天戦(ベルーナ)延長10回に殊勲のサヨナラ打を放ち、試合を決めた。チームは実にDeNA戦(横浜=6月17~19日)以来、13カードぶりの勝ち越しを決め4位・楽天とのゲーム差を「1・5」に詰めた。

 西口監督は外崎について「ずっと出ていない時もしっかりライトやセカンドなど他のポジションの練習もしたり、打つ方もしっかり振り込んでいた。そういう地道な努力の成果が出たと思う」とコメント。新外国人・デービスの加入でサードでの出場が激減し、代打での出場がメインとなりかけていた11年目ベテランの姿勢をたたえた。

 前日10日の楽天戦で22年6月のヤクルト戦以来、3年ぶりの外野守備に就き3打数2安打1打点と気を吐いた外崎は、「7番・右翼」で出場したこの日も5回の4号同点ソロを含め、4打数3安打2打点の活躍で健在ぶりを示した。

「守備負担の軽減」から昨年まで6年間守ったセカンドからサードへのコンバートを受け入れるも、打率は2割台前半を低空飛行。デービスの加入でスタメン出場の機会も減り、選手生命的にも追い込まれた状況でのチャンス到来だった。

 外崎は連日多くの練習時間を割く外野守備について「自分としては試合に出てなんぼかなという気持ち。プライドがないとかそういうわけではないですけど、任されたところでしっかりやるだけ」とその心境を語った。

 その上でこの2試合7打数5安打3打点と気を吐く打撃について、「練習の時に自分の中での感覚をいろいろ試していて、それができているかなと。(若い選手には)まだまだ負けていられないなという気持ち。本当はもっと成績で示していかないといけない。(若手台頭は)チームとしてはいいことだと思うんですけど、個人的にはまだまだ負けたくない。そこは自信を持っていきたい」とプロとしての意地を語った。

 もともと17年の源田加入により遊撃のポジションを追われ、辻発彦元監督の発案で外野にコンバート。〝オールラウンダー〟として頭角を現した外崎だけに、ある意味で振り出しに戻ったともいえる。

 いずれにしろ、指揮官が「チームにとってこの1勝は大きい。長い間、勝ち越していなかったので、これで波に乗っていければと思います」とした反転攻勢のキッカケを作ったベテランの貢献だった。