新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」8日横浜大会のBブロック公式戦で、IWGP世界ヘビー級王者のザック・セイバーJr.(38)がドリラ・モロニー(28)から6勝目を挙げ、決勝トーナメント進出を決めた。
英国出身レスラー同士のシングル初対戦は、序盤は両者が逆水平チョップを激しく打ち合うなど、一進一退の攻防が続く。世界屈指のテクニカルレスラーであるザックは、終盤にモロニーを三角絞めで捕獲。モロニーが張り手を連発した後に持ち上げて外そうとすると、足を組み替えて腕ひしぎ十字固めに移行し、見事にタップを奪った。
これでザックは勝ち点12としてBブロックの3位以上が確定し、突破一番乗りを決めた。
バックステージでは、英国のプロレス団体を経て2023年に新日本に入団したモロニーが「ザック、俺が13歳の時、お前に会った。自宅から車で20分のところだった。母さんに『誕生日は何がほしいの?』って聞かれ『1人いるんだ。20代前半の男で、国で一番強いやつが。車なんていらない。ケーキなんていらない。だから2時間だけそこへ連れて行ってくれ。その男が俺に何を教えてくれるか、見てみようじゃないか』と言ったのさ」とエピソードを披露。
実際に当時、ザックと2時間練習を行ったといい「俺はイングランドに戻り厳しい時も、いい時もあったが、ブリティッシュ・レスリングの重みを肩に背負った。一方でザックはここ(日本)にいて、次のレベル、次のレベル、さらにその次のレベルへと進んで行った」と当時を振り返った。
するとザックも登場し「お前がどんな経験をしてきたか、俺はわかってる」とモロニーに語りかける。「お前はチャンピオンをあと少しで倒すところだった。この4、5年、俺がここにいた間、おまえはブリティッシュ・レスリングを引っ張ってきた。感謝を示すよ」と対戦相手を認めた。
さらに「いつか近いうちにおまえら全員、俺を超える日がくる。だが、それは今ではない。その日がくることを俺は楽しみにしている。近いうちに再戦だ」とモロニーに向けて呼びかけていた。













