殿堂入りしたイチロー氏(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)に受賞スピーチでネタにされた元マーリンズ社長のデビッド・サムソン氏(57)がボヤきまくっている。

 イチロー氏はサムソン氏に感謝の言葉を述べたうえで「2015年にマーリンズから契約オファーをいただいた時、あなた方のチームのことを知らなかった」ときついジョークで会場をわかせた。会場にいた〝当事者〟のサムソン氏は会場の反応を気にしながらも自らのユーチューブ「ナシング・パーソナル・ウィズ・デビッド・サムソン」の中で「今まで聞いた中で最も面白いスピーチの1つだった。彼のユーモアのセンスも考え方も知っているよ」と笑い飛ばし、大きな握手を送っていた。

 しかし、時間が経って複雑な思いが芽生えてきたのかもしれない。ポッドキャスト「ダン・ル・バタード・ショー・ウィズ・スタゴッツ」の中でサムソン氏は「自分の名前が呼ばれると感謝の気持ちで胸がいっぱいになる。そしてすぐ〝なんてことだ。それ以外は何もいらない〟と思ったんだ」と明かしたうえでまくしたてた。

「マーリンズは球団史上、2度のワールドチャンピオンに輝いているし、コロナ以降も2回プレーオフに出場しているのに、いつもみんなから笑いものにされているので、少しPTSDを感じていた。だからマーリンズが失敗作だという噂はまったく信じられません。今ではイチローが冗談を言っていたのも当然だったとみんな気づいていると思います」と複雑な心中を語っている。

ボヤいたサムソン氏とイチロー氏(ロイター)
ボヤいたサムソン氏とイチロー氏(ロイター)

 マーリンズが2003年にワールドシリーズを制覇したことはサムソン氏の実績であり、誇りでもある。しかし、それ以降はプレーオフに2度進出して敗退。栄光は遠い昔の記憶となってきている。それをまたネタにされたことで内心は穏やかではなかったようだ。