麻雀プロリーグ「M.LEAGUE」(Mリーグ)に参戦しているBEAST Xは秋開幕予定の2025―26シーズンに向けて、選手の半分が入れ替わった。チーム創設時からのメンバー、プロ棋士との二刀流・鈴木大介、元乃木坂46・中田花奈に加えて、元セガサミーフェニックスの東城りお、下石戟が加入した。オーディションを勝ち抜いた下石は麻雀プロの中で高い評価を得ている。いったいMリーグでどのような麻雀を見せてくれるのか。昨シーズン最下位に沈んだBEAST Xを浮上させることはできるのか――下石に聞いた。

トークもお手のもの
トークもお手のもの

 ――6月にBEAST Xの選手入れ替えオーディションで優勝し、ドラフト会議で指名されました。秋開幕予定の新シーズンまでもうすぐ

 下石 早いなっていうのと、早く始まってくれというのが交錯していますね。もともとやっていた練習を継続しつつ、たくさんお仕事の依頼もいただいているので、体調を調整しながらシーズンに臨みたいと思います。

 ――BEAST Xは大介選手、中田選手の2人に加えて、下石選手、東城選手が加入

 下石 チームメンバーが半分替わり、これから新しいチームをつくっていくものなので、それに関われたらなと。まずはチームメンバーやチーム運営との仲がいい、楽屋とかの雰囲気がいいチームになるのが大事かなと思います。おのずとそれぞれが成長しやすい環境になっていくと思います。

 ――自信はありますか

 下石 自信というと難しいんですけど…勝つ自信があるというか、いい麻雀を打つ自信があるんですね。勝つのは運の要素も必要だと思うんで。仮に運が全チーム平等だとしたら、僕はツイていない時に出番が欲しいです。少しでもマイナスを小さくすることはできるのかなと。

「いい麻雀を打つ自信がある」という言葉が表情にも表れている
「いい麻雀を打つ自信がある」という言葉が表情にも表れている

 ――下石選手の麻雀の持ち味、Mリーガーで似ているタイプは

 下石 僕は他人にアガらせる麻雀を打ちます。安そうな人にアガってもらったりとか、そのあたりを見てもらえたらなと思います。自分がアガれるのって、言うても20%ぐらい。残りの80%の過ごし方みたいなのは、みんなうまいですけど、僕はみんなより諦めるのは早いですね。諦めるのは竹内元太さんに似ていて、押し返しは鈴木優さんに似ていて、アシストとか差し込みは仲林圭さんに似ていて、みたいな感じですかね。見ている人が面白い麻雀を打ちたいです。

麻雀中は常に冷静。どっしりとした打ち手だ
麻雀中は常に冷静。どっしりとした打ち手だ

 ――Mリーグの舞台で戦ってみたい選手はいますか

 下石 萩原聖人さんです。Mリーガーの中で戦ったことがない。萩原さんは3年目、4年目くらいに麻雀が変化しました。敵としては脅威だなと感じています。

 ――先ほど「見ている人が面白い麻雀を打ちたい」と言っていましたが、Mリーグで面白い麻雀の代名詞はTEAM RAIDEN/雷電であり萩原選手です

 下石 面白さのベクトルが違うのではないかと。僕は自身で他の人を使うことにたけていると思っていて、萩原さんは手順や高い手をツモりあげたりとかだと思います。

 ――チームメートの印象は

 下石 大介さんはしゃべるのが速いですね。頭も切れるので分かりやすいですし、話していて気遣いも感じます。東城さんはいい人です。チームの雰囲気を良くしてくれるキーマンなのかなと感じています。

 ――さっそく中田選手とは練習会を行うなど、“教育係”としても期待されています

 下石 中田さんはまず性格がいい。たくさん伸びしろがあります。ずっとアイドルの第一線で活躍されてきたのでメンタルは申し分ない。めちゃくちゃ期待しています。人としての能力、記憶力であったりとかは高いと思うので、情報をどううまく使うか、自分のスキルをどううまく使うかが合致すると化けるんじゃないかと思います。

 ――下石選手が目標として設定している個人成績は

 下石 目標は置いていないです。なんせチームの運が平等だったらツイていない日が自分に来い、と言っているぐらいなので。あえて言うと、中田さんのポイントがマイナス200よりも上であること。中田さんと一緒に勉強するとなった以上、中田さんの成績も自分の成績と同じような感覚ではあります。(昨シーズンの個人成績マイナス575・4ポイントの)中田さんがマイナス200だったら、300ぐらい勝っている、チームに300ポイントもたらしている感覚があります。

 ――BEAST Xはチーム創設以来、2シーズン続けてレギュラーシーズンで敗退

 下石 レギュラーシーズンの中盤以降からポイント状況的にキツくなって、そこからむちゃな押しとかが増えていたと思います。少なくともそういうことがなくなる状況にはしたい。まずはセミファイナルに進むことを優先して、目標は優勝です。個人戦はあまり緊張しないのですが、チーム戦はほぼ初めての経験なので楽しみです。数年前に日本プロ麻雀協会のfuzzカップでチーム戦を戦ったことがありましたが、その時はそこそこ緊張しました。それがどうなったのか。5年くらいの時がたったんですけど、楽しみです。

 ☆しもいし・げき 1987年3月20日生まれ。滋賀県出身。2009年に日本プロ麻雀協会に入会。第15回RMUクラウン優勝、第6回オータムCS優勝などのタイトルを持つ。