マリナーズなどで通算3089安打を放ち、日本選手で初めて米国野球殿堂入りを果たしたイチロー氏(51=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が26日(日本時間27日)、殿堂入り式典を翌日に控え、米ニューヨーク州クーパーズタウンのクラーク・スポーツセンターで前日のメディア対応に臨んだ。以下、一問一答。
――殿堂入りをした節目において、たどり着いたところは
イチロー氏 いや、まだたどり着いてないからやってるんです。
――イチローさん世代は知恵を絞ってたくさん考えて野球をやっていた。今のMLBについてどう思うか
イチロー氏 今のMLBの野球、戻りつつあると思うんですよね。頭を使わなきゃできない、考える野球に戻りつつある。例えば直近で見た相手っていうのは、ミルウォーキーブルワーズ。そんな野球してました。今1番強いチームです。それはすごくいい傾向ですね。やっぱり野球っていうのは知恵を絞って考えて、自分の能力を高めていく競技だと思う。じゃないとできない競技だと思うので、本来。ただ走るのが速い方が強い、方が強い、打球速度が速いとか、投げる速度が速いとか、そういうだけでは測れないものだと思うので。今回僕はここにクーパーズタウンにいることが、こんな感じの選手だった人が。それは何かのメッセージになるのじゃないかと思います。
――30年以上前にイチローという名前でイチロー選手を世に送り出してくれた仰木監督について
イチロー氏 仰木監督は最も影響をいただいた方ですね。野球関係者の中では、僕が会った中では最も面白い方で、最も粋な方でした。で、粋っていうのは、なかなかこう身に付くものではないんですけど、で、こうなりたいなと思うことって、なかなかそうなれるものではないですけど、仰木監督のことを近くで僕はもうプライベートでも見させていただいて、力が抜けた感じとか、ほんとに勉強になりました。もしここに監督がいたら、うれしそうにそこでにっこりされてると思うんですよね。人生っていうか、自分自身もそうですけど、やっぱ人との出会いで決まっていくところがあって、その最も大きな影響を受けた方です。これはどれだけ感謝してもしきれない、そういう存在です。
――記者が(殿堂入りの)投票する際の要素の1つとしてインテグリティ(高潔さ、誠実さ)もある。インテグリティという意味で、毎日フィールドに持ってきたもの、こだわっていたことは
イチロー氏 難しいと聞くよねぇ。どうだろうね。それって。じゃあ自分で誠実かどうかって、私は誠実ですよっていうものではないから、それって見てる人が判断することなんてないですかね。私はこれを持っていました。こういう思い、こんな誠実さを持って毎日グラウンドに立っていましたって言ってたら、僕ここにいないと思うんですよね。これはもう見てる方がどう判断するかのことで、だからここにいるんじゃないですかね。












