なぜショウヘイ・オオタニを獲得しなかったのか――。23日(日本時間24日)のツインズ戦で5試合連続となるリーグ単独トップの37号ソロを放ったドジャース・大谷翔平投手(31)について、米メディアが痛烈な論評を展開。「ブロンクスのファンは激怒すべきだ」と断じ、過去2度にわたって大谷獲得の好機を逃したヤンキースに鋭い舌鋒を向け、波紋を広げている。

 米メディア「アスロンスポーツ」は大谷が日本ハムからメジャー移籍を表明した2017年オフとエンゼルスからFAとなった23年オフの2度にわたり、ヤンキースのユニホームに袖を通す可能性があったことを強調。特に一昨年オフのFA戦線ではヤンキースが大谷のドジャース入りを許した経緯を振り返りつつ「この二刀流スーパースターは本来なら昨年の秋にヤンキースタジアムで祝杯をあげていたかもしれない」と痛烈な皮肉も向けた。

 この日のドジャースは大谷の一発も功を奏す形でツインズ相手に4―3で劇的なサヨナラ勝ち。貯金を17とし、ナ・リーグ西地区で2位のパドレスに4・5ゲーム差をつけて同地区首位の座をほぼ独走中だ。一方のヤンキースは、同日の敵地ブルージェイズ戦に4―8で完敗。チームは守備で4失策を記録し、ア・リーグ東地区2位の座も危うくなっている。遊撃のボルペ、三塁のペラザら期待された若手も打撃不振で、打線の迫力に欠ける状況が続く。

「スター揃いだったジョー・トーリ監督時代のように、打力でミスを帳消しにできる力は今のヤンキースにはない」と同メディアは嘆き、大谷の存在がいかに流れを変えるかをあらためて指摘。「大谷がチームに在籍していれば、今ごろは彼のインパクトによって失策も目立たなかっただろう」と強調した。

 今季の大谷はすでに37本塁打を放ち、通算4度目、2年連続となるナ・リーグMVPも最有力。2年連続50本塁打の快挙も視野に入る中、同メディアは「『もしも彼がジャッジとともにヤンキースの中軸にいれば…』と夢想する声はニューヨーク界隈で止まらないだろう」とも〝予言〟している。

 今やプレーオフ進出すら怪しくなりつつあるヤンキース。あの時、大谷を獲得できていれば――NYファンのいら立ちは募るばかりだ。