バドミントン女子ダブルスでパリ五輪銅メダルの〝シダマツ〟こと志田千陽(28)、松山奈未(27=ともに再春館製薬所)組は国内ファンの存在をかみしめ最終章へ向かう。

 ジャパン・オープン第5日(19日、東京体育館)の準決勝でタン・パーリー、ティナ―・ムラリザラン(マレーシア)と対戦し0―2でストレート負け。世界ランキング2位のシダマツは、同3位のマレーシア組に2024年パリ五輪3位決定戦で快勝している。しかし第1ゲームは序盤からもつれ、勢いに乗り切れず13―21で落とす。第2ゲームも連続失点やミスもあり11―21で無念の敗北となった。

 試合後松山は「最後は自分たちらしさが全く出せなかった。すごく悔いが残った」と悔しさをにじませた。2人は8日に世界選手権(8月、フランス・パリ)を最後にペアを解消することを公表し、今大会が国内最終戦だった。

松山奈未(右)と志田千陽
松山奈未(右)と志田千陽

 この日も2人の活躍を見届けようと、多くの観客が駆けつけた。試合後は2人をねぎらう大きな拍手に包まれ、笑顔でコートを退場した。松山は「本当に幸せな空間だった」。志田は「もう少し楽しい試合をしたかったがこの1週間、シダマツらしさを出せた。今日もこの雰囲気の中で試合ができ、最後に思い出ができた」と充実した表情を見せた。

 シダマツは4強で終えたが、過去最高成績の8強の壁をようやく乗り越えた。「ジャパン・オープンを通しては、むしろ出来過ぎなくらい良かったと思う。あまり悲観的にならずここからだと思うのでプラスに考えたい」と前を向く。残る中国オープン(22日開幕)と世界選手権で悲願の優勝をファンに見せられるか。