新日本プロレスのIWGP女子王者・Sareee(29)とノアのGHC女子王者・彩羽匠(32)が、長与千種(60)&ライオネス飛鳥(61)から1980年代に一世を風靡したクラッシュ・ギャルズの魂を継承した。2人はSareeeの自主興行(14日、新宿)で、スターダムの極悪軍団「H.A.T.E.(ヘイト)」に完勝。試合後には、レジェンド2人に女子プロレスの歴史を背負う覚悟を見せた。

 マーベラスのAAAWタッグ王座を保持するSareeeと彩羽は、注目を集めているヘイトの2人と激突。極悪殺法を繰り出され苦戦を強いられたが、中盤に2人でクラッシュばりのダブル正拳突きからサソリ固めを決め、会場を沸かせた。最後は彩羽が刀羅にランニングスリーを決め、そのままSareeeが裏投げをサク裂させ、完璧な3カウントを奪った。

 試合後には、リングに登場したクラッシュの2人にSareeeが「お2人がつくってきた時代にはまだまだかなわないですけど、絶対に自分たちが新しい時代をつくり上げます。力を貸してください」と頭を下げた。すると長与から「何かを犠牲にしなきゃいけないこともたくさんあるかもしれないけど、自分たちのやりたいことを明確にしてやってください」とエールを送られ、女子プロレスの未来を託された。

 5月にAAAWタッグを戴冠した2人は方向性を話し合い、クラッシュの2人に連絡。飛鳥の経営している会員制のバー「gangs」に出向き、教えを請うたという。そこまで突き動かしたのは、業界に変革を与えたいという気持ちだった。Sareeeは「いろんな壁を越えてやっていかないと、新たな歴史はつくれない。スターダムが今女子プロレス界のトップにいるかもしれない。でも、それをGHC女子王者の匠とIWGP女子王者の私なら、クラッシュのお二人がやってきたように業界で突き抜けた存在になれる。そうすれば現状を変えられると思った」

 レジェンドからのエールで、闘志にさらに火がついたSareeeは「『出る杭は打たれるけど、出る杭はもっと伸びろ』と言っていただいたので、私は匠とIWGP女子王座とGHC女子王座をかけて、匠と戦うことも考えてます」と女子初の試みも構想中だ。

 そしてこの日、11月10日の新宿フェイス大会、そして来年3月22日に横浜武道館で自身のデビュー15周年大会を開催することを発表した。同会場で自主興行を開催することは異例だが、2023年10月にクラッシュの40周年記念興行と同じ会場をあえて選んだ。同大会に参戦していたというSareeeは「お二人が歴史を紡いだ場所。自分も同じ光景をと思って、この会場にしました。今の勢いを止めず、もっともっと燃えてあの会場を満員にしたいと思います」と意気込んだ。太陽神の勢いは誰にも止められない。